乃木坂46井上和「マスクでクラスメイトの顔も見られず…」　コロナ禍でかなわなかった“高校生活”を告白

　乃木坂46の井上和（20）が地上波ドラマ初出演にして初主演を務めるテレビ朝日ドラマ『スプリング！』が21日午後11時15分から放送される。放送を前に井上が取材に応じ、撮影を振り返りながら学生生活への憧れを語った。

【場面写真】袴姿も！初主演ドラマで青春ラブストーリーに挑戦した井上和

　本作は、数多くのシナリオライターを輩出してきた『テレビ朝日新人シナリオ大賞』の第23回大賞作品を映像化。ドラマとしては珍しい“小論文”をテーマにした物語で、高校生の葛藤と恋を描くさわやかな青春ラブストーリー。松下沙彩さんの作品で、応募総数1023篇の中から大賞に選ばれた。

■「セリフの少なさ」が生む難しさ

　井上にとって初の地上波ドラマ出演は、緊張の連続だったという。「初めての主演で最初はすごく緊張しました。でも、現場が本当にあたたかくて、スタッフさんや共演者の皆さんがたくさん声をかけてくださったおかげで、安心して撮影に臨めました」と振り返った。

　井上が演じた逢坂碧(おうさか・あおい)は、物静かでセリフの少ないキャラクター。その分、感情を繊細に表現する難しさがあったそうで「セリフが多くないからこそ、一言一言に感情を込めて伝えることを意識しました」と、役作りへのこだわりを語った。

　さらに、碧が所属する書道部のシーンでは「字があまり得意ではなかったので、撮影前にペン字練習帳を1冊仕上げて臨みました。撮影中に褒めていただけて、とてもうれしかったです」と努力の成果を明かした。

■コロナ禍でかなわなかった「学生生活」への憧れ

　現在20歳の井上だが、実際の高校生活を聞くと、コロナ禍で過ごしたため学生らしい経験が制限されていたと告白。「高校1年生の入学した時にコロナ禍が始まって、ほとんど学校に通えずにオンライン授業で。マスクでクラスメイトの顔もあまり見られなかったし、昼食も黙食だったので、友達と外で一緒にご飯を食べることすらできなかったんです」と振り返る。

　だからこそ、今回のドラマ撮影で疑似的に学生生活を体験できたことがうれしかったといい「劇中で友達と外でご飯を食べたり、学校でのシーンを通じて、自分が過ごせなかった学生生活を感じることができました」と笑顔で語っていた。