一世を風靡した『カーヴィーダンス』樫木裕実の新作「軸トレ」1日3分の運動で姿勢を改善

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2025年03月20日 17:10  週刊女性PRIME

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樫木裕実 写真/山田智絵

 踊るだけでくびれができる“カーヴィーダンス”が一大ムーブメントになるなど、ボディメイクのプロとして活躍してきた樫木裕実さん(61)。

 61歳を迎えた現在も、大人女性のボディメイクやリハビリ指導、パーソナルトレーニングなど、1時間40分のレッスンを毎日こなし、遠方の講演会やイベントにも足を運ぶ。くびれのある美ボディは健在で、還暦を過ぎても心身共に元気そのものなんだとか。そんな老い知らずな樫木さんに、身体づくりの秘訣(ひけつ)を聞いた。

毎朝の野菜スープで元気をチャージ★

「今でもよく周囲から、昔よりスタイルが良くなった、強靭(きょうじん)な身体だねと言われます。ただ、スタイル維持のためにダイエットをした記憶はほとんどなくて、食べることも大好き。それでも体形をキープできているのは、楽しみながらたくさん身体を動かしているからだと思います」

 年齢を重ねてから、気をつけるようになったこともあるそう。

「朝食にはすごくこだわるようになりました。身体を動かす仕事をしているので、昔から朝はがっつり食べてきたのですが、最近では栄養バランスにもこだわるように。特に野菜とタンパク質をきちんととるように心がけています。

 朝食では、まず5種類の野菜を30分煮込んだスープを飲み、玄米や五穀米を混ぜた白米、納豆、サラダ、肉や魚も必ず食べます。朝からステーキを食べることもありますね(笑)

 また、食べすぎで戻してしまったことをきっかけに、しっかり噛むようになったと樫木さん。

「若いころから早食いで、噛まずに飲み込んでしまっていることもあったのですが、最近、食べすぎで戻してしまったことがあって。見たら全部固形物で、こんなに噛んでなかったんだと改めて驚いたんです。

 身体が、いいかげんにして!と言っているように感じて反省し、きちんと噛むようになりました(笑)。すると余計な間食が減り身体が軽くなった気がするんです。

 以前は、夕食後の夜レッスンの前にもパンをペロッと食べていたのですが、それも気をつけるようになりました。食事中も箸を置く自分にびっくりです(笑)。胃腸への負担も減ったと感じています」

こまめな歯磨きで病気を寄せつけない

 生活習慣でも、いくつか心がけていることがあるそう。

「昔は冬でもアイスコーヒーを飲んだり、ミニスカートやショートパンツをはいたりと平気で身体を冷やしていました。でも年齢を重ねてからは、冷えによるダメージを痛感するようになって。

 身体が冷えて血流が悪くなると、全身がだるくなったり、夜に足がつりやすくなったりと、悪いことばかりだなと反省して、今は温活にも力を入れています。例えば、足首ウォーマーをはいたり、夏でも温かい飲み物を飲むように心がけたり、常に身体を冷やさないようにしています」 

 こまめな歯磨きも、健康維持には欠かせないという。

食事の後だけでなく、コーヒーを飲むなど何かを口にしたら、その都度必ず歯磨きをします。うがいするような感覚で簡単に磨くだけですが、歯の根を刺激するとスッキリするんです。

 それに、医師である生徒さんに聞いた話によると、私がコロナやインフルエンザ、風邪などの病気と無縁なのは頻繁な歯磨きのおかげではないかと。口腔内の菌が増えるとウイルス感染が起こりやすくなるから、こまめな歯磨きは感染予防に有効なんだそう」

美ボディは軸トレでつくる!

 そんな樫木さんが最近特に力を入れているのが、身体の軸を鍛える“軸トレ”。このトレーニングは、樫木さんが自身の身体をケアするために編み出したもの。

「ダンスに力を入れていた30代のころにひざを故障し、医師からもうダンスはしないほうがいいと診断を受けたことがありました。でも諦めずに、自分の身体のクセや弱点を分析して克服し乗り越えてきました。以来一度も身体を壊したことはなく、その過程が私の身体づくりのメソッドとなっています」

 身体の軸とは、頭のてっぺんから足の先まで中心をまっすぐに通る1本のラインのような感覚のこと。

軸トレを身につけてからは、身体の軸を意識して余計な力を抜き運動やダンスをするように。すると、骨盤周辺の筋力がアップし、みるみるうちに過ごしやすい身体になっていきました。腕や脚は付け根の関節から、やわらかくしなやかに動かすイメージです。

 新著ではこのメソッドを軸トレとして紹介していますが、基本となる考え方はカーヴィーダンスの時から変わっていません」

 カーヴィーダンスも身体の軸から動かすエクササイズではあったが、軸トレでは椅子に座りながらで、ゆっくりと体幹を鍛えていく。樫木さん自身もこの軸トレを長年実践してきたことで、若々しいボディと健康を手に入れた。

私は不調に見舞われても回復が早いし、更年期の症状とも無縁。中高年女性の生徒さんも多いですが、みなさん肩や腰の痛みが改善し、体重も健康的に落ちています。若いころより、軸トレを取り入れた今のほうが心身共に調子が良いという人も多いですね

 新著では軸トレエクササイズが数多く紹介されているが、ここでは代表的なものを紹介してもらった。

「下腹部を刺激して、かたまった骨盤や関節をやわらかく動かせるようになるエクササイズです。ぜひ、日々の習慣に取り入れてみてください」

1日3分【樫木式軸トレ】ひざゆるめ&足首ブレーキ

 軸づくりに必要な、下腹部を養うトレーニングを紹介。脚の重さを負荷にして下腹部を使って脚を持ち上げることで、ぽっこりお腹も改善!

(1)太もも、ひざを刺激しながら、つま先を上げ下げ

 椅子に浅く腰かけ、お腹を使って右脚を斜め前に出す。手のひらで、股関節〜太ももを外側に向かって刺激。

 続いて手の指の腹でひざを引き上げるように刺激をし、つま先を上下する。この時、つま先が遠くにいくように足首を使い、足指を開きながら動かすのがコツ。

(2)ひざを引き上げて足首を上げ下げする

 お腹を使って右脚を引き上げ、クロスした両手のひらでひざを刺激。

 さらに、足首からつま先を上下に動かす。脚を丁寧に下ろし、反対側も同様に。

お話をしてくれたのは……樫木裕実●ボディメイクトレーナー。ダンスやフィットネス業界に39年間携わり、その経験からさまざまなノウハウを取り入れたトレーニング等を考案。近著に『樫木式 不老!軸トレ』(Gakken)。

取材・文/井上真規子

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