フォーミュラE、国連主導の『エネルギー・コンパクト』への参加を発表。持続可能性への追求を加速

0

2025年03月20日 20:10  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2024/2025年フォーミュラEメキシコシティE-Prix スタートシーン
 3月19日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権は国連および国連─エネルギ─(UN Energy)が主導する『エネルギー・コンパクト』イニシアチブへの参加を発表。これによりフォーミュラEは、持続可能なスポーツにおけるグローバルリーダーとしての地位をさらに強固なものにしたとしている。

 フォ−ミュラEは、FIA国際自動車連盟が管轄する電気自動車(EV)レースの世界選手権で、創設11年目を迎えた今シーズンも大手自動車メーカーを含む11チーム/22名のドライバーが世界各地の市街地サーキットでレースを繰り広げている。

 今回フォーミュラEが参画を発表した『エネルギー・コンパクト』は、普遍的なエネルギーアクセスを前進させるための行動を促す取り組みであり、すでに多くの企業や国際機関、政府などをはじめとする団体が約200件のプロジェクトを提出している運動だ。

 そして、3月11日にフォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズ氏と、サステナビリティ・ディレクターを務めるジュリア・パレ氏は、バルバドス政府と同国ミア・アモール・モトリー首相の共同主催で開催された『2025 SE for ALL グローバルフォーラム』に出席し、正式に『エネルギー・コンパクト』への参加意思表明書に署名した。

 ジェフ・ドッズCEOは署名に際し、「フォーミュラEはつねに目的を持ってレースをしてきた。妥協することなく、ハイパフォーマンス・モータースポーツと持続可能性が共存できることを実証してきたのだ。『エネルギー・コンパクト』へ参加は、我々のプラットフォームを活用し、有意義な変化を推進するうえで大きな一歩を踏み出すことになる」とコメントを発表している。

「SE for ALL 、国連、および国連─エネルギ─UN Energyとのパートナーシップは、フォーミュラEのミッションがレースにとどまらず、世界の重大な課題に取り組むための枠組みを築くものであることを示している。この取り組みは、持続可能な開発への貢献をさらに加速させるものとなるだろう」

 こうした活動に沿った方針をすでに掲げてきたフォーミュラEは、温室効果ガス排出の測定・報告・削減に関するISO 140641およびISO Net Zero Guidelinesといった厳格な基準に準拠しており、シーズン11においては輸送に伴う二酸化炭素排出量を25パーセント削減。年間16戦のカレンダー全体で約5500トンの炭素排出量を削減することに成功していると発表した。

 さらにフォーミュラEは、この正式な署名に続いて『エネルギー・コンパクト』に関する具体的な取り組みを発表する予定とのことで、クリーンエネルギーへの移行を推進し、支援している他の世界的リーダーや各国政府と足並みを揃えていくとしている。

[オートスポーツweb 2025年03月20日]

    ニュース設定