
「楽天モバイル」に不正アクセスし、通信回線を契約したとして、17歳の無職の少年が逮捕されたことがわかりました。
警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が逮捕したのは、無職の17歳の少年で、去年4月、楽天モバイルのシステムに不正にログインし、通信回線4回線を契約した疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと、少年は秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で知り合った人物から、およそ3万件のIDとパスワードを不正に購入。指示を受けた横浜市の中学3年生ら2人が自作したプログラムなどを使ってシステムにログインし、回線を契約していたということです。
少年らは、インターネット上で誹謗中傷などのサイバー犯罪に加担しているとみられる『荒らし共栄圏』というグループのメンバーで、入手した回線はテレグラムで1回線80ドルで不正に転売。およそ120万円を得ていたとみられています。
少年は「活動資金を稼ぐために、契約できる回線数が多く本人確認が甘い楽天モバイルを狙った。100回線くらい転売した」などと容疑を認めているということです。
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楽天モバイルをめぐっては、先月までに、別のグループの中高生3人が生成AIを使いながら自作したプログラムで楽天モバイルに不正にアクセスし、通信回線を契約したとして逮捕されていました。
少年はテレグラムでこのグループが楽天モバイルの回線を転売していることを知り、犯行を計画したなどと供述しているということです。
警視庁などは「これらの回線が特殊詐欺などの犯罪に使用されていた可能性もある」とみて調べを進めています。