


私はあまりの腹立たしさから「今までかけたお金を返せ」と怒鳴ってしまいました。これまでタイトに注いできた愛情を否定されたようで悲しかったのです。そのためタイトがどうして大学を辞めたいと思ったのかまでは聞いていません。



私が高卒で苦労してきたことを語ると、母からは「だったらそう言ったら良かったのに」と返されました。ろくに事情も聞かずに一方的に怒鳴ってしまったものだから、話が途中で止まってしまっています。きちんと話を聞くべきでした。



自分が高卒で苦労したからこそ、タイトには大学を出てほしい……。その思いを母にぶつけると、あっさり「そう言えば良かったのに」と返されます。
たしかに私は怒りに任せて「かけたお金がムダになる」「辞めるならお金を返せ」とタイトのことを責めてしまいました。けれど私が大学を卒業してほしいのは、タイトに安定した幸せな人生を送ってほしいから。だからお金の話なんかじゃなくて、まずは子どものことを思う親の気持ちを伝えるべきだったのでしょう。
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【第3話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子