「大人ニキビや毛穴肌にいい!」約900円の超レトロなコスメが、また人気を集めているワケ

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2025年05月12日 16:00  女子SPA!

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ファイナンシャルプランナーの齋藤めぐみです。マネー情報から節約術、ドラッグストア活用術まで情報発信しています。

ドラッグストアの地味な棚には名品コスメが色々あるのですが、レトロなコスメがSNSでバズるなど、再ブームになっています。

例えば、「ニキビに効く化粧水」と聞いて思い浮かべる人もいそうな、明色美顔水(めいしょくびがんすい、メーカーは桃谷順天館)。その歴史はなんと130年以上で、明治時代から現代まで愛され続けているロングセラー商品です。アニメとのパッケージコラボも続々登場して、若い世代にも人気が広がっているそう。

今回は、そんな明色美顔水(以下、美顔水)の特徴や使い心地、現代のスキンケアにどうフィットするのかを実際に試してご紹介します! ちなみに私は35歳、混合肌、そして“疲れるとすぐニキビができる”タイプです。

◆美顔水に、医薬品の成分が入っている理由

1885年(明治18年)の誕生以来、薬用化粧水としてニキビ・肌あれに特化した処方で長く支持されている化粧水、美顔水。サリチル酸とホモスルファミンという有効成分が毛穴の汚れや古い角質を除去し、肌を清潔に保つことで、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を防いでくれるんだとか。90mlで税込990円(店によってはこれより安い場合も)というお手頃価格なので、背中ニキビなどにもパシャパシャ使えそうです。

このホモスルファミンは医薬品の成分とされていて、現在の法律では化粧品に配合できないのですが、美顔水は既得権で今も使えるのだそうです(メーカーサイトより)。
現在は、シリーズ商品として「薬用美白美容液ジェル」や「薬用洗顔フォーム」などもあります。

◆香りにびっくり、「うわっ薬局!」

初めて瓶を開けたとき、思わず「うわっ、薬局!」と思ったのが正直なところ。漢方っぽい、昔ながらの薬のような香りがします。一方でそんな独特な香りが、なんというか、「今、肌を整えてるぞ…!」というスイッチが入るのも事実です。

テクスチャーはさらっと水のようで、コットンになじませて肌にのせると、スーッと広がる清涼感。まるでメンズ化粧水のようなさっぱり感があり、「皮脂、落ちてるな〜」という実感がわきます。

◆皮脂スッキリで夜のリセットにぴったり

私の場合、あごと小鼻周りに白ニキビが出やすいので、夜のスキンケアの最後にその部分を中心にパッティング。仕事終わりの肌ってベタつきがちだけど、これで拭き取るとサラサラになるのが気持ちいい!

ただし、アルコール感は強めなので、敏感肌や乾燥肌の人は注意が必要かもしれません。私は混合肌なので平気でしたが、頬などはあまり使わずTゾーン中心でちょうどよさそう。

朝の洗顔後に明色美顔水を使うと、肌のざらつきがすっきり取れて、化粧水や乳液がなじみやすくなります。そのおかげか、ファンデのノリがいつもより格段によく、毛穴落ちもしにくく感じました。ニキビ予防だけでなく、ベースメイクの仕上がりを底上げしてくれる一本だったとは…! うれしい発見です!

◆2週間使ってみた正直な感想は……

夜のスキンケアの最後にTゾーンとあごにコットンで使っていたところ、5日目くらいで「あれ、今月はニキビできてないかも?」とふと気づきました。

生理前や仕事が立て込んだときに出がちな白ニキビが、今月はゼロだったんです。もちろんほかの生活習慣も影響しているとは思いますが、「これは美顔水の抗菌効果かも?」と期待が高まりました。

2週間使ってみて、正直なところ、「肌が劇的にキレイになった」とか「透明感爆上がり」といった即効性はなかったです。でも、「いつもなら出てるはずのニキビが減った」「触るとざらつきが減った」「いつもより化粧ノリがいいかも」という地味にありがたい変化はしっかりありました。

なにより気に入ったのが、使用後のスッキリ感。これ、仕事で疲れた夜にちょうどいいです。香りにも慣れてくると「最後はこれで整えるか」という気分になって、寝る前のお守りのような感覚になってきました!

◆どんな人におすすめ?

35歳、仕事も家庭も忙しい中で、肌トラブルまで抱えていたらやってられない! そんな私にとって、美顔水はちょっとした救世主でした。

・ストレスやPMSなどで定期的にニキビができる
・脂性肌〜混合肌タイプ
・スキンケアには“地道に効いてる感”を求める
・メイクのノリをよくしたい

こんな人にはおすすめだと思います。税込990円と、気軽にお試しできる価格帯なのも◎。
逆に、敏感肌・超乾燥肌の方はピンポイントでの使用から始めるのがよさそう。全顔に使うと少しヒリつきを感じる場合もあるので、初めて使う方はパッチテストをおすすめします。

最新のトレンド成分や美容液のような派手さはないものの、“薬用”という確かな処方でニキビケアができるクラシックな名品だということがわかりました。

<文・写真/齋藤めぐみ>

【齋藤めぐみ】
1990年生まれ、東北在住のフリーライター。元銀行員でFP資格を保有。転勤族妻、2児の母。

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