
前回からの続き。私(マユ、32歳)は夫と小学生の娘、義両親との5人暮らし。私の両親は既に亡くなっていますが、生前の両親とは不仲でした。両親は今で言う「毒親」だったと思います。私の兄(タカヤ、35歳)は、今でも両親のことを恨んでいるほどです。私は今幸せに暮らしていますが、兄は両親との過去に悩まされています。兄が甥(兄の息子、ユウセイ、年中)の前でも両親のグチを言い続けるため、義姉(ミサキ、32歳)が困っているようです。

兄と私はきょうだいだから、ほぼ同じ境遇で育ちました。でも親からの言動をどう感じて受け止めるかはそれぞれだと思っています。たしかに私たちは親に恵まれなかったと思うし、兄には兄なりの苦しみがあるはずです。でもだからといって、いつまでもすべて親のせいにして生きるには、あまりに人生は短いし、もったいないと思うのです。
私も子ども時代に両親から受けたイヤな記憶を忘れたわけではありません。それでも自分自身で得たもので、自己肯定感を高めていけるようになりました。兄にもそうなってほしいと思います。

私は兄に、義姉からのメッセージカードを見せることにしました。
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人生は過去の傷だけでできているわけではありません。もちろん、育った環境はその後の人生に影響を与えると思います。でもそれだけに囚われていたら、前に進めないと思うのです。
私は親から与えられなかったものを、自分で築いてきました。それに今ある家族を大切にしたいし、兄にもそうあってほしいと思います。
過去を乗り越えるのは簡単ではないし、誰かを恨み続けることは否定しません。ただ私は、親を恨み続けるよりも自分の人生をよりよくしていくほうが、ずっと価値があると思っています。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・吉田ぱんだ 編集・みやび
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