第109回インディアナポリス500マイルレース ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー) 5月13日、インディアナポリス・モータースピードウェイで開催される伝統のレース『第109回インディアナポリス500マイルレース』の走行がスタートした。初日のプラクティスセッションでトップスピードをマークしたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。3度目のインディ500勝利を狙う佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、新たに組み上げられたマシンの確認に集中し31番手発進となった。
伝統の2.5マイル(約4.1km)のオーバルコースを舞台に行われるインディ500。まずは13日のプラクティス1回目を皮切りに、17〜18日の予選まで走行が続く。初日のプラクティス1は断続的な雨と路面コンディションの悪化により2時間32分遅れで開始された。
走行初日は、インディカー史上もっとも歴史のある2チーム、チーム・ペンスキーとチップ・ガナッシ・レーシングがスピードを見せ、トップタイムはパワーの227.026mph。2番手には、3連覇を狙うジョセフ・ニューガーデンが226.971mphで続いたことでペンスキーがワン・ツー発進となった。
そして、今季すでに4勝をあげており、自身初のインディ500勝利を見据えるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が226.673mphで3番手に入っている。
またチップ・ガナッシの大ベテランであるスコット・ディクソンや、昨年初ポールを手にしたスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)もトップ5入りし、安定したパフォーマンスを発揮している。続く6番手には、歴代最多の5勝目を狙うエリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)がつけ、スポット参戦ながらも好調な蹴り出しを見せた。
さらにNASCARカップ・シリーズのドライバーであるカイル・ラーソン(アロウ・マクラーレン)は、インディ500とNASCARのダブル参戦に挑戦予定。ただ、天候等の影響によってインディ500の決勝進行が遅れた場合は、チームを指揮している優勝経験者のトニー・カナーンが代役を務める可能性があるため、14日にはリフレッシャー・プログラムにも出走する予定となっている。
自身3度目の優勝を狙う佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、219.998mphを記録し31番手発進。4月のオープンテストでクラッシュしていたが、チームはマシンを再度用意し、この日はその新造マシンのシェイクダウンに集中するプランをこなした。
なおこのセッションは、オーバルコース付近で落雷が発生したため、32分早く終了。スタート枠33枠を争う全34名のドライバーは、短縮されたセッションで合計1549周(計3,872.5マイル)を走行した。明日14日のプラクティスセッションは、6時間15分にわたって行われる。予選は17〜18日の2日間、決勝は25日に行われる予定だ。
[オートスポーツweb 2025年05月14日]