元宝塚スター・彩吹真央、手塚治虫作品との縁にしみじみ 6月から上演の舞台では3役「役者冥利に尽きる」

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2025年05月14日 14:02  ORICON NEWS

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『手塚世界と私 〜W3ワンダースリーの出演者が語る〜』に出席した彩吹真央 撮影:岡千里
 手塚治虫さんの漫画を原作とした舞台『W3 ワンダースリー』が6月から東京と兵庫で上演される。これに先駆け、『手塚世界と私 〜W3ワンダースリーの出演者が語る〜』が12日、都内で行われ、俳優の彩吹真央が出席。自身と手塚作品との縁と、本作で3役務めることについて語った。

【写真】手塚治虫さんを“囲む”井上瑞稀ら

 本会は、手塚プロダクションの協力のもと、舞台『W3 ワンダースリー』上演へ向けてより作品への見識を高めるべく、手塚治虫の聖地、手塚プロダクション事務所ロビーの「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」のキャラクターが展示されている中で開催。ほかに、KEY TO LITの井上瑞稀、俳優の成河、演出・上演台本のウォーリー木下、手塚プロダクション湯本裕幸氏が参加した。

 本作の原作『W3』は、1965年〜1966年まで『週刊少年サンデー』に連載されたSF漫画で、誕生してから今年で60周年を迎える名作。原作者である手塚さんは「ただ一つ。これだけは断じて殺されても翻せない主義がある。それは戦争はご免だということだ。だから反戦テーマだけは描き続けたい。」と語ったといわれている。

 そしてこの『W3』も、戦争、温暖化、食糧危機、地震やエネルギー不足など、人類が直面している自然と共存する上での多くの課題を抱えた地球の宇宙から観た姿を描き、宇宙からやってきたボッコ、ノッコ、プッコや、手塚漫画に欠くことのできないランプなど多彩な登場人物で構成され、反戦テーマをベースに描かれている。

 舞台では、日本の田舎にある小川村に住む少年・星真一役を井上、星兄弟の母でF6号役を彩吹、秘密諜報機関フェニックスの一員である真一の兄・光一の潜入先で待ち受けるエーグニ警備隊のランプ役を成河が演じる。

 彩吹は宝塚歌劇団時代の初舞台で『ブラック・ジャック 危険な賭け』『火の鳥』に出演し、その上演期間中に兵庫県宝塚市の手塚治虫記念館が開館したという。また宝塚歌劇団退団後には『アドルフに告ぐ』の舞台にも出演した。彩吹は「私の芸歴の始まりが手塚先生の作品だったということがとてもご縁を感じます」とし、今作への出演についても「本当にありがたいことですし、ご縁を感じずにいられない」としみじみ。

 今作では母親役を含め3役を演じる。彩吹は「1つの作品の中で複数役をさせていただけるって本当に楽しいことで」とし、「そこの違いを出すというのは役者冥利につきる」と誇らしげ。真一の母については「大黒柱的肝っ玉母さんっていうところを目指したい。喧嘩早かったりもするところがありますが、根底にはあたたかさとか、強さようなものがあったらいいかなと思っていて」といい、ランプの母は「揺るぎない強さみたいなものは出せたら」と語る彩吹。「星家とランプ家の違いというのを出せたらいい」と意気込み、フェニックスの一員・F6については「今こう話しながら思ったんですけど、やはりその女性性というものがこの作品の中で色として醸し出せたら」と語った。

 本公演は、6月7日〜29日に東京・THEATER MILANO-Za、7月4日〜6日に兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて上演される。

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