松山千春 狭心症手術から本格復帰の東京公演「伝えたいことたくさんある」2時間半超え19曲

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2025年05月15日 22:16  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

コンサートツアー「2025春『君の明日』」で歌唱する松山千春

シンガー・ソングライター松山千春(69)が15日、東京国際フォーラムで、コンサートツアー「2025『君の明日』」東京公演を開催した。昨秋の全国ツアーを狭心症の悪化による冠動脈バイパス手術を受けて中止し、4月から始まった同ツアーで本格復帰。情熱的な歌声で、満員御礼の客席を魅了した。


開始5分ほど前から、待ちわびた観客の手拍子や歓声が響いた。「おいで僕のそばに」の弾き語りで幕開け。チケットは完売で、約5000人のファンからの熱い拍手と歓声に包まれ「1年ぶりの国際フォーラム、心臓の手術を無事終えて帰ってきました」とあいさつ。「おかえり!」「待ってたよ!」などの声が飛び「多くの皆さんに迎えられて、本当に感謝だなあ」と目を細めた。


昨年8月、持病の狭心症が悪化したため同年秋のコンサートツアー中止を発表。9月に手術を受け、歌手として本格復帰となった同ツアーは4月18日の埼玉公演を皮切りに、6月25日の北海道まで全14公演を予定している。


今月13日に行われた愛知公演を振り返り「車で会場入るときにな、道路沿いに多くの中高生…だったらよかったんですけど、私と同じくらいの年齢の方がずらっと並んで、『千春ー』とか声をかけていただき。なんせ年齢層も年齢層ですから、ローマ教皇になった気分でした」とキレキレのトークで沸かせた。


「今夜は1階席も2階席も楽しもうや!」と明るく呼びかけ、前半はラブソングを中心に披露。この日のリハーサルには、TUBEの前田亘輝(60)も現れたといい、「『恋』を歌わせてくださいって言って、あいつ歌ったんだ」と明かした。


休憩を挟み、後半戦では「フォークソングの数々をお届けします」と宣言。「友よ」「捨石」などのほか、今月14日に発売した通算85枚目のシングル曲「君の明日」やカップリング曲「高齢者の唄」を披露した。


12月の誕生日には70歳を迎える。「しまいには幕が開いたら布団が引いてあったりして…。それでも歌うよ! どんなんなったって、俺はお前たちに伝えたいことがたくさんあるんだ。言いたいことがある。それを歌にして、フォークソングなんだ!」と熱く語りかけた。


アンコールでは、コンサートを見に来ていた参議院議員の鈴木宗男氏も登壇。鈴木氏は「私は43年前に初めて選挙に出たとき、松山さんにお世話になって今がある。その松山さんを支えているのは皆さん!」と客席に深々と頭を下げた。


2時間半越えのコンサートで、ダブルアンコールも行い、全19曲を歌唱。松山は「今日は楽しかったです! ありがとう! 元気で! 必ず…、また秋に来ます! 東京、ありがとう!」と感謝を叫び、またの再会を誓った。【玉利朱音】

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