米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=7日、ワシントン(EPA時事) 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は15日の講演で、米経済が今後、持続的な「供給ショック」に見舞われる可能性があると指摘した。トランプ政権の高関税政策が物価や成長に及ぼす影響に懸念を示した形だ。
パウエル氏は、金利からインフレ率を差し引いた実質金利が上昇していると説明。この状況が「2010年代よりも、インフレが一層変動する可能性があることを反映しているかもしれない」と話した。
その上で、供給ショックに「より頻繁かつ持続的」に見舞われる時期に入った可能性があると分析。中央銀行と経済が「難しい課題」に直面しかねないと警告した。