<体操:NHK杯>◇17日◇第2日◇東京体育館◇女子決勝
16年リオデジャネイロ、21年東京五輪代表の杉原愛子(25=TRyAS)が、15年大会以来10年ぶりに王座に返り咲いた。持ち点となる4月の全日本選手権の得点と合わせて162・163点。全日本覇者で昨夏のパリ五輪代表の岸里奈(戸田市SC)との接戦を0・033差で制し、男女通じて最長ブランク優勝を果たした。岸、岡村真(相好ク)、中村遥香(なんばク)とともに、10月の世界選手権(ジャカルタ)代表入りを決めた。
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全日本1位の17歳岸は、あと1歩のところで初優勝を逃した。第1種目の跳馬で全体1位となる14・333点で好スタートを切ると、段違い平行棒も13・400点でまとめたが、続く平均台でまさかの落下で大きく減点。最終種目の床運動で逆転を許し、「目標に届かず悔しい気持ちでいっぱい」と涙をのんだ。
それでも、収穫もあった。ミスがありながらも「最後まで決めきろう」と、すぐに気持ちを切り替えた。「諦めないところが発揮できた」と、冷静さを保てた点は次につながる。準優勝で世界選手権の切符を獲得。「一番の夢がオリンピックでメダルを取ること。目標に向かって1つ1つの試合をこなしていきたい」と前を向いた。
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