大けがから最終節で復帰、そして優勝 岩清水梓「みんなに『ありがとう』」

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2025年05月17日 23:02  サッカーキング

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試合終了後、松田(左)、村松(右)と抱き合う岩清水 [写真]=WE LEAGUE
 2024−25 SOMPO WEリーグ最終節が17日に行われ、日テレ・東京ヴェルディベレーザがWEリーグとなってからは初となるリーグ制覇を果たした。

 最終節では東京NBの岩清水梓が87分から出場。今季開幕前の2024年8月に左ひざ前十字じん帯損傷の大けがを負い、リハビリに励みつつ、チームをベンチの外から支えたが、今季初出場となった試合で歓喜の瞬間をピッチの中で迎えることができた。岩清水は、「ホッとしています」と首位で迎えた最終節で優勝を明け渡す結果にならなかったことに安堵。「後輩たちが頼もしく育ちましたし、ギリギリの戦いをものにできるようになってきたのは、日頃の松田さんのトレーニングあっての、ここまでの成長と思っています」と、松田岳夫監督による「うまくて強いチームを作りたい」という指導に応えて成長した選手たちの奮闘を近くで見てきた存在として称えた。

 負傷でシーズンをほとんど棒に振ったことになったが、「もちろんもう少し関わりたかった」とピッチ上でともに戦いたかった悔しさを口にはしたが、ピッチで優勝を迎えることができたことについては、「自分は前節からメンバーインさせてもらって、少しずつチームに貢献できるようになって。今日はみんなが点を取ってくれたから出番があって、展開的にギリギリだったらそんな余裕もなかったでしょうし。みんなが作ってくれた最終戦でした」「みんなに『ありがとう』ですね」と、チームメイトに感謝している。

 Lリーグやなでしこリーグ時代などに計17回のリーグ制覇を達成している東京NBだが、WEリーグが創設された2021-22シーズンからはINAC神戸レオネッサ、三菱重工浦和レッズレディースの後塵を拝し、3シーズン連続の3位。その2チームとの今季の直接対決ではそれぞれに1分1敗と勝利できなかったが、取りこぼしが少なかったことを勝因に挙げ、「年間を通して、勝ちへのこだわりは、みんなが表現してきたことだと思いますし、『これぐらいでいいや』という甘えがなかった。それは松田さんが常々言っていたことです。みんなにそれが浸透し、甘い試合がなかったというか、どれも大事だという環境であったからこそ」優勝につながったと話している。

 多くの優勝経験を持つ岩清水だが、「今までの優勝経験と立場がいろいろ違うんです。また新しい世界ですね」と今回のタイトルを表現。「みんなに連れてきてもらった場所です。自分が引き上げることは声をかけることだったりでしたけど、そういったところで自分が貢献して、ここまでみんなが表現してくれた。また違った景色、みんなに連れてきてもらった景色でした」と、優勝を喜んでいる。


【動画】東京NB、優勝決定ハイライト




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