ピアストリが今季3度目のPP獲得。角田裕毅は大クラッシュでタイムを残せず【予選レポート/F1第7戦】

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2025年05月18日 01:00  AUTOSPORT web

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2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP 予選PPのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)
 5月17日、2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選がイタリアのイモラ・サーキットで行われ、ポイントリーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が自身通算3度目/今季3度目のポールポジションを獲得した。

 2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。角田裕毅(レッドブル)はQ1序盤にクラッシュを喫し、タイムを記録する前に予選を終えた。

 今季もヨーロッパラウンド初戦の舞台となったイモラ。フェラーリの地元戦であり、フェラーリの熱狂的なファン“ティフォシ”が観客席を埋め尽くすなか、気温22度、路面温度40度、湿度31パーセントというコンディションで、最初の予選Q1は開始された。


■Q1:角田裕毅とフランコ・コラピントが大クラッシュ

 18分間のQ1序盤、最初のアタックに入った角田がターン5(ビルヌーブ・コーナー)イン側の縁石に乗った反動でコントロールを失い、勢いそのままターン6外側のタイヤバリアに激しくヒット。マシンが横転する大クラッシュとなり、セッションは残り12分13秒で赤旗提示となる。幸い、角田は自力でマシンを降りることが叶った。

 13分近い中断を経てQ1は再開を迎えると、フェルスタッペンが1分15秒175をマークし暫定首位に浮上する。今週末3回のフリー走行をいずれもトップで終えていたマクラーレン勢はピアストリが0.325秒遅れの2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)はミスもあり、0.767秒遅れの6番手で最後のアタックを迎えた。

 セッション終盤、今回のイモラが今季初出走のフランコ・コラピント(アルピーヌ)がターン3でバランスを崩し、続くターン4アウト側のタイヤバリアに大クラッシュを喫してしまう。コラピントは14番手タイムを記録していたが、ここで予選を終えることになった。

 結果、フェルスタッペンがQ1をトップで終えた。2番手にピアストリ、3番手にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が続いた。なお、ピアストリは最後のアタックでセクター2全体ベストを更新も、アタックを止めチェッカーを受けずピットへ。ノリスも自己ベストを更新するも0.719秒差の6番手となった。

 Q1敗退は16番手リアム・ローソン(レーシングブルズ)、17番手ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、18番手エステバン・オコン(ハース)、19番手オリバー・ベアマン(ハース)、そしてタイムを残せなかった角田の5台となった。


■Q2:ウイリアムズのサインツが最速。フェラーリ勢&アントネッリが敗退

 15分間のQ2は開始が大幅にディレイとなった。Q1でベアマンが最終アタックを終えた直前、コラピントのクラッシュに伴う赤旗が提示されたため、ベアマンの最終アタックのタイムは記録として採用されなかったからだ。この件について再検証が行われることになり、その間はマシンが走行しないまま時間だけが経過する状況が続いた。

 ただ、ベアマンは19番手でQ1敗退のまま変わらず。Q2は、Q1開始時刻から58分が経過した現地時間16時58分から開始された。Q2序盤、ピアストリが1分15秒241をマークして暫定首位に浮上。0.020秒差の2番手にノリスが続きマクラーレンがワンツーとなるが、この時点ではフェルスタッペンがQ1で記録したタイムには届かなかった。

 Q2終盤、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)が1分15秒198をマークしトップに浮上する。ピアストリ、ノリスも自己ベストを更新するが、サインツには届かず、サインツがQ2をトップで終えた。0.016秒差の2番手にピアストリ、0.063秒差の3番手にノリスが続いた。

 以下、4番手ラッセル、5番手フェルスタッペン、6番手アロンソ、7番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、8番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、9番手アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、10番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)までがQ3進出を果たした。

 なお、アストンマーティン勢はQ2でもミディアムタイヤを履いて自己ベストを叩き出し、2台揃ってQ3進出を決めている。

 Q2敗退は11番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、12番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、13番手アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、14番手ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、そしてQ1でのクラッシュによりQ2ノータイムで15番手となったコラピントの5台となった。

 ティフォシの前でフェラーリは揃ってQ2敗退。そしてイタリア出身のアントネッリもQ3に進めず、イタリアのファンにとってQ2は厳しい結果となった。


■Q3:ピアストリがPP獲得。ミディアムタイヤのラッセルが3番手に

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間のセッション。これまでミディアムを履いてタイムを残してきたアストンマーティン勢も、ソフトタイヤ(C6)を履いてコース入り。

 Q3最初のアタックではフェルスタッペンが1分14秒772を叩き出しトップに浮上。0.049秒差の2番手にピアストリ、0.190秒差の3番手にノリスが続いた。4番手にラッセルが続くなか、5番手にユーズドタイヤを履いたハジャーが続いた。

 セッション終盤を迎え、各車最後のアタックに入った。なお、ここでアストンマーティン勢2台(ユーズド)とメルセデスのラッセル(ニュータイヤ)がミディアムタイヤを履いた。

 最後のアタックでピアストリが1分14秒670をマークして首位に浮上。続いてフェルスタッペンがセクター1で全体ベストを更新するが、セクター2&3でタイムが伸びず、ピアストリが通算3度目かつ今季3度目のポールポジションを獲得した。

 0.034秒差の2番手にフェルスタッペン、0.137秒差の3番手にはミディアムタイヤを履いたラッセルが続いた。以下、4番手ノリス、5番手アロンソ、6番手サインツ、7番手アルボン、8番手ストロール、9番手ハジャー、10番手ガスリーとなった。

 2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP、63周の決勝レースは18日の日本時間22時(現地時間15時)にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年05月18日]

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