左「ベージュトーンアイシャドウ 02 ロージーベージュ」右「ビタートーンアイシャドウ 02 ドライローズ」美容ライターの遠藤幸子です。手に入れやすい価格でさまざまなメイクが楽しめるプチプラコスメですが、40代が買い控えたほうがよいものと40代が使いやすいものとがあります。
今回は同じブランドという括りの中で両者をあげ、40代がプチプラコスメを選ぶうえでのポイントについても解説します。
◆(1)化粧下地選びのポイント
プチプラに限らず、化粧下地を選ぶ際のポイントは、肌悩みをカバーし、肌を美しく見せる効果があるかどうか。それから、肌悩みを悪目立ちさせることがないかどうかもしっかり見極めて選びましょう。
さらに、保湿力があるかどうか、肌をキレイに見せるツヤ感があるかどうか、毛穴やシワなどの肌悩みを悪目立ちさせることがないかどうかも大事なポイントです。パールやラメ入りのものは毛穴やシワなどを悪目立ちさせることがあるので40代は慎重に見極めたいところです。
◆40代におすすめなのはどっち?
セザンヌ「グロウスキンベース」748円(税込)は、パールが配合されたクリアカラーの化粧下地。白浮きせずに明るく肌を整えて、発光するようなツヤ肌に仕上がります。
肌の凹凸がそれほど気にならない場合には美肌に見せてくれるものとしておすすめですが、毛穴やシワ、キメ乱れを悪目立ちさせることがあります。
そのため40代には同じセザンヌでも「UVトーンアップベース ピンク」748円(税込)のほうがおすすめです。ほのかに血色感を出しながら自然にトーンアップしてツヤのある美肌に仕上がります。5種の保湿成分配合で乾燥対策もできます。
◆(2)アイシャドウ選びのポイント
プチプラのアイシャドウを選ぶときは、ラメやパールの粒子ができるだけ繊細で上品な輝きのもので肌馴染みがいいもの、目元を明るく彩るものを選ぶことが大事です。ラメやパールの粒子が大きく、輝きが大胆なものを選ぶと目元のシワなどを悪目立ちさせる可能性があるからです。マットな質感も肌がパサついて見える可能性があるので注意しましょう。
また、白っぽく発色するものや肌色とかけ離れた色を選ぶと、肌から浮いてしまうことがあります。逆に暗い色は目元のくすみと一体化して老けて見える、目が窪んで見えることがあるので要注意です。
◆40代におすすめなのはどっち?
そのような注意点を踏まえると、4色セット中1色のラメ以外はマットな質感のブラウンやくすんだ色を含んだセザンヌ「ビタートーンアイシャドウ 02 ドライローズ」748円(税込)は、40代には難易度が高め。
同じセザンヌなら「ベージュトーンアイシャドウ 02 ロージーベージュ」748円(税込)のほうが、ツヤと肌になじみながら目元を明るく彩る色で若々しい印象に仕上がりやすいです。
◆(3)チーク選びのポイント
チークは、毛穴やシワが気になる部分に塗ることになります。そのためパールやラメが含まれているものだと悪目立ちさせるリスクが高まります。40代は避けるのがベストです。
◆40代におすすめなのはどっち?
同じキャンメイクの製品でも、「クリームチーク(パールタイプ) P06 スウィートコーラル」638円(税込)より「クリームチーク(クリアタイプ) CL01 クリアレッドハート」638円(税込)がおすすめです。
パールタイプはまろやかな血色感と透明感を与える可愛らしいコーラルピンクですが、パールとラメが含まれているため華やかな輝きを放ちます。
一方クリアタイプは透け感のある赤で艶やかに仕上がり、つけ過ぎに注意すれば上気したような自然な血色感のある頬を演出できます。
◆(4)リップ選びのポイント
マットなリップは唇の縦ジワを悪目立ちさせたり、唇が乾燥して見えたりすることがあるので、40代は慎重にジャッジしましょう。セミマットなものを実際に試して選ぶことをおすすめします。
このほか、白っぽい発色のものは40代には血色感が足りず、ぼんやりとしたメイクに仕上がったり、顔色がくすんで見えたりすることがあります。避けるのがベストです。
◆40代におすすめなのはどっち?
キャンメイク「むちぷるティント 07 フルーツオレ」770円(税込)は、ミルキーでとても可愛らしい印象のリップ。40代は色白で他のポイントメイクでうまくバランスを取らない限り、物足りない印象に見える可能性が高いです。
それよりも同じくキャンメイクの「グロスティントシロップ 40th メモラブル」1078円(税込)のほうが40代にはおすすめ。青みと黄みのバランスが取れたピンクでパーソナルカラーに囚われずに誰でもまといやすく、大人可愛い印象に仕上がります。
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人によって肌状態や肌のトーンが異なるため、絶対にNGというわけではありませんが、一般的な40代の肌を考慮し、紹介しました。ベストなのは、実際に肌にまとってみて老け見えポイントがないか、自分に似合うかジャッジすることです。ひとつの目安として参考にしていただけますと幸いです。
<写真・文/遠藤幸子>
【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachiko_en