画像提供:マイナビニュースLIFULLは、「未婚者の理想の住宅条件」に関する調査結果を発表した。調査は4月15日〜29日、1都3県に在住の20〜40代未婚男女8,277名を対象にインターネットで行われた。対象物件は、2019年1月〜2025年3月に「LIFULL HOME'S」に掲載された中古マンション。
シングル向け中古マンション物件(ワンルーム、1K、1DK、1LDK、2K)の問い合わせ割合を見たところ、1都3県、東京都、東京23区いずれにおいてもコロナ禍では一時的に割合が下がったものの、2022年には急激に上昇。1都3県についてはその後緩やかに下落をしているが、東京23区では4割を超えた状態が続いており、需要の高さがうかがえた。
続いて、結婚願望と今の住まいについて聞いたところ、「実家暮らし」「購入物件」ともに、「結婚願望なし」(実家暮らし40.4%、購入物件9.7%)が最も高かった。
また、既に物件を購入している人に対し物件の種別を教えてもらったところ、「結婚願望なし」では「中古マンション」(37.0%)が最多であったのに対し、「結婚願望あり」は「新築戸建て」(33.5%)が最多に。さらに、「結婚願望あり」と比べて「結婚願望なし」の人は新築物件の割合が低くなったことから、「結婚願望あり」の人は、将来的に家族が増えることを見越して長く安心して住める新築物件を選ぶ傾向、反対に「結婚願望なし」の人は立地やコストパフォーマンス(合理性)を重視しているよう。
また、重視したポイントを聞いたところ、最も高かったのは「結婚願望あり」が「駅からの近さ」(42.9%)だったのに対し、「結婚願望なし」では「家の広さ、間取り」(32.3%)が最多に。結婚願望の有無で乖離が大きいのは「駅からの近さ」(結婚願望有42.9%、無31.3%)、続いて「縁(えん)のあるエリア」(同18.7%、8.3%)、「災害への耐性」(同21.7%、12.0%)だった。
さらに、妥協できないポイントを聞いたところ、結婚願望の有無に関わらず「電車以外の交通手段(バスなど)を利用する」「徒歩分数が15分以上かかる」(同58.6%、52.1%)が同率1位となった。
最後に、「結婚願望がない」と回答した人のうち、物件購入者と物件購入検討者に購入(検討)理由を聞いたところ、物件購入者の最多は「特にない」(37.0%)だったのに対し、物件購入検討者は「自分のマイホームを持ちたい」(40.9%)という結果に。僅差で「老後に住み場所を確保したい」(39.8%)が続き、物件価格が高騰するなか、家を持つことのステータスが上がっていることや家を持っていないことに不安を抱く人が増えていることがわかった。(CHIGAKO)