画像提供:マイナビニュース京成電鉄は21日、京成グループ中期経営計画「D2プラン」(計画期間は2025〜2027年度)の策定について発表した。空港アクセス強化を推進し、押上〜成田空港間で新型有料特急を導入するとともに、次期「スカイライナー」車両も検討するとしている。
成田空港では、2028年度末にB・C滑走路等の供用開始、2030年代に新旅客ターミナルの順次供用開始を予定しており、航空旅客の増加が見込まれている。京成電鉄は成田空港の機能強化に対応し、輸送力の増強とさらなる利便性向上をめざすとしている。
あわせて押上方面の新規需要獲得をめざし、押上〜成田空港間を結ぶ新型有料特急を導入。同区間のアクセス向上に加え、押上エリアに京成グループのバス路線やホテルもあることから、エリア価値向上と各事業へのシナジー効果を期待できるとのこと。2028年度の導入に向け、「D2プラン」期間中から新型有料特急車両の製造等を推進する。
京成上野〜成田空港間で運行している「スカイライナー」についても、次期車両の整備について検討。現行の「スカイライナー」は8両編成だが、次期車両の検討に合わせて長編成化を含めた輸送力増強も視野に入れることで、段階的に増える空港輸送の需要増加に対応する。
なお、「スカイライナー」などの列車が走行する成田スカイアクセスにおいて、成田空港周辺の単線区間(成田湯川〜成田空港間)を複線化して線路容量を拡大し、新旅客ターミナルに伴う駅整備に合わせて折返し機能の改善を図るとともに、他にも線路容量や線形など施設上の課題があることから、さらなる輸送力増強と速達性向上を見込めるとして既存施設の改良を検討。京成本線、金町線、成田スカイアクセス、北総線が乗り入れ、さらに車庫への出入庫もあることで輸送におけるボトルネック箇所となっている京成高砂駅付近についても、輸送力増強に向けて鉄道施設の改良が必要と説明している。(MN 鉄道ニュース編集部)