
暑い季節にぴったり―。サントリーは「サントリー生ビール」の瓶ビールのキャンペーンの一環で、“キン冷サン生”プロモーションを全国的に展開している。
飲食店の店頭や店内で、サントリーが用意した専用のたらいやバケツに氷を張り、来店客に見える形で瓶ビールをキンキンに冷やして提供。
冷蔵庫で保管されている瓶ビールは4〜6度程度といわれているが、氷の中でキンキンに冷やされたビールの温度はさらに数度低下しているという。見た目にも飲んだ時にも、キンキンさを実感できるのが大きな売りだ。
サントリーは24年3月、飲食店向けにたる生・瓶の発売を開始し、今年2月には中身とパッケージをリニューアルした。ブランドイメージが向上し、たる生・瓶を取り扱う飲食店は24年3月末時点の約1万店から24年末には2万1千店と倍以上に増加。25年は2万5千店を目標にしているという。合わせて「サントリー生ビール」販売動向も好調で、24年は対前年比157%と増加。25年1〜4月は対前年比129%と伸長している。
実際、飲食店からは「他社の瓶ビールと比較して圧倒的に飲みやすい」「食事との相性が良く、売り上げが上がる」などの声が寄せられており、他社ブランドからの切り替えも多いという。また、「瓶ビールだと自分のペースで飲める」という理由などから20〜30代の若者世代に瓶ビールを支持する動きが出ていることも追い風だ。
このプロモーションは2月から展開しており、4月時点で全国200の飲食店が“キン冷サン生”を提供。常連客らは「氷があった方が見た目もいいし、よく冷えている」と歓迎の声が相次ぐ。サントリーの営業推進本部は「目標の店舗数は設定しないが、“キン冷サン生”は夏だけでなく通年で実施していく」としており、今年も猛暑が予想される中、“キン冷サン生”を取り扱う店舗は、確実に増えそうだ。
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