人気殺到でわずか3日で販売終了となったマクドナルドの人気キャラクターのハッピーセット。その原因の1つとされるのが、フリマサイトなどでの“転売”です。いま、マクドナルドだけではなく、大阪・関西万博でも悪質な転売行為が横行しています。
【写真を見る】フリマサイトで転売されている「ちいかわ」のおもちゃ
“予約無料”も…2000円〜5000円で転売南波雅俊キャスター:
悪質な転売行為が横行していて、大阪・関西万博でも、転売が相次いでいます。
くら寿司大阪・関西万博店は、70の国や地域の料理を楽しめるとあって、非常に人気となっています。
予約をしていない枠もありますが、予約枠に関して1か月先まで埋まっている状況です。
しかし、くら寿司によると、SNS上などで転売行為を確認。不正に転売・購入しないように呼びかけ、法的措置なども含めて対応を検討しているということです。
くら寿司側のルールとしては、どのような理由でも譲渡・転売は禁止しており、「行けなくなったので譲る」という行為も禁止していて、絶対しないように呼びかけています。
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また、イタリア館ではレストランや劇場もあり人気で、予約枠は“常に完売”状況です。
予約は無料のはずが、チケット販売サイトでは2000円〜5000円程度の価格で予約枠が売られており、大阪市としても、「法的措置なども検討して厳しい対応をしていきたい」としています。
高柳光希キャスター:
大阪・関西万博を取材しましたが、イタリア館はご飯も美味しく、ロケーションもいいので、行きたいのはわかります。
ただ、事前予約枠だけではなく、当日予約枠もあります。朝早く行けば先着順で予約できるので、ぜひ活用してほしいと思います。
南波キャスター:
当日枠も3時間〜5時間も並んでいる日もあるので、このような転売も増えてしまっている状況なんですよね。
南波キャスター:
相次ぐ転売に対して対策しているのが羽田空港です。
羽田空港の駐車場は、約800台が事前に予約可能で料金は1000円です。
これを高い額で転売する行為もあり、運営会社に1万8000円で売られていたと苦情が入ったこともあるそうです。
これまでは、駐車場予約をした後も登録した車両ナンバーを変更できるシステムでした。しかしゴールデンウイークなど、高額で転売されたため、6月1日以降には、予約後の車両ナンバーの変更禁止になります。
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不正な転売行為は、罪に問えるのでしょうか。「チケット不正転売禁止法」というものがあります。
スポーツや音楽などで、席が指定されているもの、あるいは名前を確認されるようなものに関して、定価を超える値段で指定席を繰り返し転売することなどで、罪に問われる可能性があります。
1年以下の懲役、又は100万円以下の罰金、又は両方という罰則があります。
本当に行きたい人、欲しい人になかなか行き渡らない実情もあり、2019年から施行されました。
山内あゆキャスター:
コンサートのチケットなどは、みんな欲しいですし、抽選に外れる人も出てきます。公式のサイトがちゃんとリセールを扱えば、行けなくなった人のチケットを行きたい人に渡すことができると思うので、運営側もいろいろ工夫はできそうな気はします。
南波キャスター:
実際に、こんな事件がありました。
5月22日、福岡市の会社員の男性（43）がチケット不正転売禁止法違反の疑いで書類送検されました。
2025年3月開催のMLB東京シリーズのドジャース対巨人の観戦チケットなどを、不正転売した疑いです。転売サイトで1枚8万円のものを27万円で売ったとされています。
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この1枚だけではなく、これまで行われてきた日本シリーズや代表の試合なども売っていて、“常習性”がポイントの一つになったということです。
レイ法律事務所 河西邦剛 弁護士
「“不正な転売”と立証するのが難しい。そもそも転売できないように、販売側の対策が急務」
▼購入数の制限を徹底や、▼購入者と商品をひも付けなど、不正な転売行為を立証しやすくしたり、公式のリセールも検討する必要があるということです。
日比麻音子キャスター:
販売側の対策にも、いろいろなものが求められています。（購入者の）欲しい気持ちもわかる気もしますが、「転売されているものを買わない」ことですよね。
まずは、そこで食い止めていけたらと思います。
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