
「和装ミャクミャクしてきました」。ネット上で今、注目を集めるファッションコーディネートがあります。大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を彷彿とさせる赤と青の柄の浴衣。着用した女性が万博会場を訪れると、すれ違う人たちから次々と声をかけられました。「ミャクミャクの浴衣なんて売ってるんですか!?」「こみゃく?」「かわいい!」
ミャクミャク&こみゃくを「全身で表現」
浴衣コーデを披露したのは「てんこ」さん。
浴衣は和装ファッションの通販サイト「創美苑」で購入したもので、白地に赤い椿の花と青い葉がデザインされたポリエステルの既製品です。椿の花のイラストの一部が目玉のようにも見え、ミャクミャクやこみゃくを連想させます。
「万博に行くことが急きょ決まり、ミャクミャクやこみゃくっぽいアイテムを探し、この浴衣を見つけました。私は出かける場所やイベントなど、テーマに合わせてファッションをコーディネートするいわゆる『概念コーデ』を和装でやるのが趣味なので、ミャクミャクやこみゃくの概念を全身で表現しました」(てんこさん)
|
|
てんこさんは5月9日に万博会場を訪問。着こなしは会場内で目を引きました。
「すれ違いざまに『かわいい!』と声掛けてくださったり、並んでいる間に『公式グッズかと思うくらいミャクミャクに見える!』とほめていただいたりしました」(てんこさん)
完成度の高さに、関係者と間違われる場面も。
「ミャクミャクハウスやパビリオンの関係者だと思われて話しかけられました(笑)」(てんこさん)
万博らしい国際交流もできたといいます。
|
|
「イタリア館ではイタリアちゃん(イタリア館の公式マスコットキャラクター)が『着物!おそろい!』という反応をしてくれて、一緒に写真も撮ってくれました。海外パビリオンの日本人スタッフの方が現地スタッフの方に『これは浴衣という夏に着る着物の一種だよ』と説明してくださって、ちょっとした交流が生まれたのも万博ならではで面白かったです。和の文化を知ってもらえるきっかけになったら光栄です」(てんこさん)
こみゃく制作者も反応「素敵です」
てんこさんの浴衣姿はX上で拡散し、表示回数は21万回超に。その噂はすぐに、こみゃくの制作者であるクリエーターの引地耕太さんの耳にも入りました。
引地さんは自身のXでてんこさんの投稿を引用し、「こみゃく和装コーデよく似合ってますね!素敵です」と反応。てんこさんは「引地耕太さんご本人に引用ポストしていただけたおかげで、ミャクミャク好きだけでなく、こみゃく好きの皆さんにも届いて、大きな反響になったと思います」と喜びました。
◇
大阪・関西万博の会期は10月13日まで。てんこさんは「パビリオンをまわりきれなかったので、閉幕までにあと1、2回は行けるといいなと思います」と話しています。次回はどんなコーデで訪れるのでしょうか。
|
|
(まいどなニュース・金井 かおる)