ニコラス・ケイジ アメリカの人気俳優ニコラス・ケイジが、大阪で開催された映画やアニメなどを中心にしたイベント「コミコン」に降臨。大会2日目に行われたトークショーに登場し、日本や邦画への思い、滋賀県で出会い結婚したリコ・シバタさんについて語り、自作の「うどんの歌」も公開した。そんな大の親日家であるニコラスの妻リコさんは、昨年12月に放送されたABEMAの番組にVTR出演し、2人のなれそめや結婚した理由を打ち明けている。
◆「万博よりもニコラス・ケイジ!」日本のファン歓喜
今月上旬に全米公開された新作スリラー映画『ザ・サーファー』で主演を務めているニコラス。日本では未公開とあって、本作への注目度はそこまで高くないものの、ここ最近、SNS上ではニコラスの話題で大いに盛り上がることに。
そのきっかけとなったのは、今月2日〜4日まで大阪で開催された世界最大級のポップカルチャーイベント「大阪コミコン2025」。4月中旬にニコラスの参加が発表されると、「万博よりもニコラス・ケイジ!」と日本のファンは沸いた。
ニコラスは、5月3日に行われたセレブ・ステージに登場。赤のサングラスに柄シャツ、白のセットアップという個性的な衣装で登壇すると、日本語で「オハヨウゴザイマス!」と元気にあいさつし、さっそく会場を盛り上げた。
ステージ上では、ニコラスの出演作でたびたび声を担当している声優・大塚明夫と対面し、がっちり握手。そこにタレントの中丸雄一も加わり、トークショーが行われた。このなかでニコラスは、『フェイス/オフ』や『ナショナル・トレジャー』といった自身の代表作について話すと同時に、日本映画への敬意も表し、三池崇史監督や是枝裕和監督などの名前を挙げて「日本の監督を尊敬しています」と語った。
また「私は日本が大好き。この国で恋に落ちたんです」「奥さんとは滋賀で出会いました」と明かし、日本人妻リコさんとのエピソードも披露。リコさんと一緒に日本料理を楽しむことも多く、特に「うどん」や「おでん」がお気に入りだと明かした。
そしてなんと、前々から密かに話題になっていた自身のオリジナルソング「うどんの歌」も公開。「おでん、うどん、うどん、おでん、幸せ〜」と歌い上げ、観客から大歓声を受けた。
◆元々は「結婚したくなかった」。日本の番組で告白
ニコラスとリコさんは、滋賀県の撮影現場で出会い、交際に発展。遠距離恋愛の末、2021年に結婚した。
アメリカではすでにレッドカーペットデビューしているものの、日本のメディアの前に姿を現すことは少ないリコさんだが、昨年12月にABEMAの番組『ダマってられない女たち』にVTRで出演。家族で暮らすロサンゼルスの自宅で取材を受け、高級住宅地マリブの海沿いに立つ15億円の新居も初公開した。
わき役として、ニコラスが出演する映画の撮影に参加していたというリコさん。映画のセットで出会ってまもなく、ニコラスから「ご飯に誘われた」となれそめを明かした。また自身の複雑な生い立ちについても触れ、結婚や家庭を持つことに葛藤があったことも打ち明けている。
幼少期に親元を離れ、児童養護施設で暮らした経験を持つ彼女は、元々は「子供がほしくなかったから結婚したくなかった」と告白。けれども、別れた妻との間にできた子供にも愛情深く接するニコラスの様子を見て、「この人となら」と思ったという。
ニコラスはこれまで、パトリシア・アークエットやリサ・マリー・プレスリー、韓国系アメリカ人のアリス・キムさん、エリカ・コイケさんというアジア人女性と4度の結婚・離婚歴がある。しかも4度目に結婚したコイケさんとは、挙式4日後に婚姻無効手続きをとり、世間をざわつかせた。そのため、31歳年下の日本人であるリコさんと結婚した当初は「またか……」の声も上がっていた。
そんな周囲の声をよそに、ニコラスはリコさんとの結婚生活について「本当に幸せ。今回は正解だった」と語っている。2022年9月には、2人の間に娘も誕生した。
◆ある人物と「毎日間違えられるんだ」
米映画界きっての名門コッポラ家の一員で、映画『リービング・ラスベガス』(1996年)でアカデミー賞主演男優賞にも輝いた実力派で知られるニコラス。
一時は、借金や酒癖の悪さなど、私生活上でのトラブルばかり取り沙汰されていたが、リコさんとの結婚後は借金も返済し、第一線で再び活躍。来年配信予定の『スパイダーマン』の実写ドラマシリーズ「スパイダー・ノワール(原題)」で主演を務めることになっており、早くも期待の声があがっている。
そんな売れっ子の彼は、先に公開されたザ・ガーディアン紙とのインタビューで、ある人物と「毎日間違えられる」と発言。愛称で「ニック(・ケイジ)」とも呼ばれるニコラスは、オーストラリア出身のミュージシャンのニック・ケイヴと頻繁に間違えられると話している。
「ニック・ケイヴと間違えられない日はないと思う。Nick CaveとNick Cageで一字違いなんだよ」
世界的に有名になった今でも、「人違いされる」ことをおおらかに受け止めている様子のニコラス。さらに学び続ける意欲と謙虚さも持ち続け、2023年に米情報番組に出演した際にはこんな発言をしている。
「自分が何かを成し遂げたなんて全く思っていない。映画作りにおいて、自分は常に学ぶ身であり、自らを達人だと考えたことは一度もない」
「常に学ぶべきことがあるし、常に学びたいという意欲がある。60代ではもっと本を読むのが目標だ」
リコさんが「この人となら」と結婚を決断できたのもなんとなく納得。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>