【全文】性加害訴えの道玄坂69「高い証拠の壁が存在」被害届提出も警察捜査着手なしと発表

渋谷を拠点とするアイドルグループ「道玄坂69」が10日、公式Xを更新。

事務所「RINethics株式会社」が把握している一部メンバーに対する性加害の疑いをめぐり、警察が捜査に着手するには至らないとの判断を下したと発表した。

「このたび、当事務所が把握している一部メンバーに対する性加害の疑いにつきまして、医療機関および法的専門家と連携のもと、必要な証拠収集および対応を進めてまいりました」と前置きした上で「先日、被害を受けたメンバー本人が弁護士とともに警察署へ出向き、被害届の提出および関連する検査等に協力いたしました。しかしながら、現時点において提供済みの資料および当事務所が収集した証拠のみでは、警察が直ちに捜査に着手するには至らないとの判断がなされております」と発表した。

そして「これは決して被害の事実が否定されたということではなく、刑事事件として立件するためには非常に高い証拠の壁が存在するという、日本の現行制度に基づく判断によるものです」と主張。さらに「当事務所は今回の件に限らず、同様の手法によって他の方々が被害に遭う可能性を強く懸念しております。被害を受ける方がこれ以上増えることのないよう、今後も可能な限りの手段を講じ、民事・刑事の両面から徹底的に対応してまいります」とした。

▼発表全文

【ご報告とお願い】

平素より「道玄坂69」へのご支援を賜り、誠にありがとうございます。

このたび、当事務所が把握している一部メンバーに対する性加害の疑いにつきまして、医療機関および法的専門家と連携のもと、必要な証拠収集および対応を進めてまいりました。

先日、被害を受けたメンバー本人が弁護士とともに警察署へ出向き、被害届の提出および関連する検査等に協力いたしました。しかしながら、現時点において提供済みの資料および当事務所が収集した証拠のみでは、警察が直ちに捜査に着手するには至らないとの判断がなされております。

これは決して被害の事実が否定されたということではなく、刑事事件として立件するためには非常に高い証拠の壁が存在するという、日本の現行制度に基づく判断によるものです。

当事務所は今回の件に限らず、同様の手法によって他の方々が被害に遭う可能性を強く懸念しております。被害を受ける方がこれ以上増えることのないよう、今後も可能な限りの手段を講じ、民事・刑事の両面から徹底的に対応してまいります。

また、同様の被害に心当たりのある方がいらっしゃいましたら、どうか勇気を持って、警察や公的な相談機関に直接ご相談ください。一人で抱え込むことなく、ご自身の安全と尊厳を守る行動につながることを、私たちは心より願っております。

さらに、当該行為に関する情報や記録をお持ちの方は、引き続き情報提供へのご協力をお願いいたします。皆様からの情報は、今後の対応および再発防止に大きく寄与するものと確信しております。

今回の対応を通じ、この国で性加害の疑いを立件することの難しさを、改めて痛感いたしました。

今後、進展がございました際には、改めて公式にご報告申し上げます。

引き続き、所属タレントが安心して活動できる環境を整えるため、皆様のご理解とご支援を賜れますよう、心よりお願い申し上げます。

RINethics株式会社