2025年F1第10戦カナダGP ジョージ・ラッセル(メルセデス) 2025年F1第10戦カナダGPのフリー走行2回目が行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップタイムをマークした。2番手はランド・ノリス(マクラーレン)、3番手はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)となっている。角田裕毅(レッドブル)は15番手だった。
気温19度、路面温度41度というコンディションで、現地時間13日(金)の17時にセッションがスタート。FP1でクラッシュしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、マシンにダメージを負いサバイバルセルを交換する必要があるため、このFP2には参加できなかった。
セッション開始直後は半分ほどのマシンがコースインし、徐々にマシンは増えていく。コース上はミディアムタイヤを履くマシンが多く、キック・ザウバーだけがハードタイヤだ。アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、アストンマーティンのランス・ストロールとフェルナンド・アロンソの5人はソフトタイヤだ。
ソフト勢のラッセルが1分13秒482、アルボンが1分13秒942、アロンソが1分14秒083でトップ3に並ぶ。一方ストロールは、ターン7でアウト側のウォールに左フロントタイヤが接触し、フロントサスペンションにダメージを負った。ストロールはエスケープゾーンにマシンを止めなければならず、これで走行を終えることになってしまった。
セッションは中断することなく続き、トップタイムもどんどん更新されていく。タイムシート上ではラッセルが1分12秒123で再びトップに立ち、ミディアムのカルロス・サインツ(ウイリアムズ)が1分12秒764で2番手だ。フェルスタッペンは「さっきよりもマシンがナーバスだ」、「リヤが跳ねている」と報告しており、まだまだ調整が必要な様子だが、1分12秒815で3番手に浮上。角田はミディアムで1分14秒065をマークし、その後1分13秒262と自己ベストタイムを更新し7番手につけた。
ミディアム勢はセッション中盤にソフトを投入し、予選練習に移行。ランド・ノリス(マクラーレン)が1分12秒151で2番手、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が0.288秒差の1分12秒411で3番手といずれもラッセルには届かず。フェルスタッペンはミディアムで1分12秒666をマークし9番手、0.085秒差の10番手にリアム・ローソン、0.133秒差の11番手にアイザック・ハジャーとレーシングブルズ勢が続き、角田は0.273秒差の1分12秒939で15番手だ。
後半に入ると各車ロングランに取り組んだ。序盤にハードを履いたキック・ザウバーの2台はユーズドのハード、孤軍奮闘のアロンソはユーズドのソフト、それ以外のマシンはユーズドのミディアムでの走行となり、ハードタイヤを2セット温存するチームがほとんどだ。上位勢は1分16秒台前半で走っており、中団勢も時にはそれに近いタイムで走っている様子が見られた。
これでセッションは終了し、トップ3はラッセル、ノリス、アントネッリという並びになり、メルセデスの2台がトップ3に入った。FP1では計測機器をつけて走っていたマクラーレンも、ノリスが2番手、オスカー・ピアストリが6番手とトップ10入り。4番手以降はアルボン、アロンソ、ピアストリ、サインツ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、フェルスタッペン、ローソンというトップ10になっており、角田は15番手だった。
[オートスポーツweb 2025年06月14日]