写真 6月14〜15日、フランスのル・マン24時間サーキット(サルト・サーキット)で、WEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースの決勝レースが行われる。11〜12日にかけて4回のフリー走行と予選が行われたが、このル・マンで記録されたハイパーカーの最高速をチェックしたい。
今回の最高速チェックは、FP1〜4と予選にて第1シケイン前のブレキングゾーンで計測されたもの。トウ(スリップストリーム)を使用した場合の最高速の可能性もあるため、あくまで参考数値と捉えていただきたい。
それにしても、トップは50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)の347.8km/hという速度なのだから相当速い。我々には新幹線でも体験できない速さでもあるが、この区間は普段公道として使用されており路面が少し荒れているのだからバンピーだろう。
2位は5号車ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(ポルシェ963)の344.5km/h。3位は同率で343.4km/hとなり8台が入る。ポールポジションを獲得した12号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA)は340.2km/hで18位と最高速はそこまで伸びていないようだ。
また、記録されたのはFP1からFP3で、FP4と1周の速さが一番速い予選では最高速が記録されていないのだからさらに驚きだ。最下位の3台は338.1km/hとトップから9.7km/hも差がある。
LMP2クラスでは、43号車オレカ07・ギブソン(インターユーロポル・コンペティション)の322.0km/h、LMGT3クラスでは、57号車フェラーリ296 LMGT3(ケッセル・レーシング)の295.6km/hが最高となる。なお、57号車の記録は日本人ドライバーの木村武史がマークしたものだ。
予選や決勝でこの最高速データはあまり意味を持たないかもしれないが、観戦に向けてひとつの参考にしていただければ幸いだ。
■2025WEC世界耐久選手権第4戦『第93回ル・マン24時間レース』 FP1〜FP4ハイパーカー トップスピード一覧
Pos./No./Car/Team/TopSpeed(km/h)
1/50/フェラーリ499PフェラーリAFコルセ/347.8
2/5/ポルシェ963ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/344.5
3/15/BMW MハイブリッドV8BMW MチームWRT/343.4
3/311/キャデラックVシリーズ.Rキャデラック・ウェーレン/343.4
3/36/アルピーヌA424アルピーヌ・エンデュランス・チーム/343.4
3/38/キャデラックVシリーズ.Rキャデラック・ハーツ・チーム・JOTA/343.4
3/51/フェラーリ499PフェラーリAFコルセ/343.4
3/8/トヨタGR010ハイブリッドトヨタ・ガズー・レーシング/343.4
3/93/プジョー9X8プジョー・トタルエナジーズ/343.4
3/99/ポルシェ963プロトン・コンペティション/343.4
11/35/アルピーヌA424アルピーヌ・エンデュランス・チーム/342.3
11/4/ポルシェ963ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/342.3
11/7/トヨタGR010ハイブリッドトヨタ・ガズー・レーシング/342.3
14/20/BMW MハイブリッドV8BMW MチームWRT/341.3
14/6/ポルシェ963ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/341.3
14/83/フェラーリ499PAFコルセ/341.3
14/94/プジョー9X8プジョー・トタルエナジーズ/341.3
18/12/キャデラックVシリーズ.Rキャデラック・ハーツ・チーム・JOTA/340.2
19/007/アストンマーティン・ヴァルキリーアストンマーティンTHORチーム/338.1
19/009/アストンマーティン・ヴァルキリーアストンマーティンTHORチーム/338.1
19/101/キャデラックVシリーズ.RキャデラックWTR/338.1
[オートスポーツweb 2025年06月14日]