
【写真】ラッキー☆ 入場する時にお菓子がもらえたパビリオン
■5時間遊ぶことができる
今回実施されている「トワイライトキャンペーン」は、電子チケットおよび印刷した紙チケットの券面に記載される予約時間(17時〜)の表示に変更はないものの、来場予約日の16時以降に入場ゲートに行けば、入場できてしまうというキャンペーン。1日券より手軽な金額てサクッと万博の雰囲気を楽しみたい人にはうってつけの機会である。
大阪・関西万博は原則21時00分にパビリオンなどの営業が終了し(オフィシャルストアは21時30分まで)、22時00分に閉場。16時時から入れば5時間は遊ぶことができる。
■予約不要のパビリオンを回ってみよう
「日本館」「住友館」など国内パビリオンは予約必須なものが多いが、アメリカ館、フランス館など海外パビリオンは予約無しで入場することが可能。今回は「ベルギーパビリオン」と「サウジアラビア王国パビリオン」にお邪魔。
白のデザインが美しい「ベルギーパビリオン」。入口でいきなりベルギー生まれのビスケット「ロータス ビスコフ」をもらえてウッキウキ。いつもだいたい30分〜1時間ほどの待ち時間で入れるとのこと。
パビリオンは「金継ぎ」にインスパイアされた空間構成となっていて、「Human Regeneration(人間再生)」をテーマに、人間の回復、改善、延命の技術を探求していくという内容。
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ただ併設するレストラン&キッチンカーはいつも長蛇の列のようなので夕方から楽しむなら取捨選択しなきゃいけなさそう。ショップにあるベルギーパビリオン公式マスコットのベルベルのガチャガチャや、温度管理されたチョコレート用の部屋は思わずテンションが上がるのでぜひ立ち寄ってみて。
■同じ地球にあるってマジか
それから度肝を抜かれたのが「サウジアラビア王国パビリオン」。「本当に同じ地球の話をしていますか!?」と思うほど夢が詰まったロマンを感じられるパビリオンとなっている。こちらもだいたい30分ほどで入れることが多いのだとか。
建物はサウジアラビアの伝統建築からインスピレーションを受けているそうで、縦に長い建物に囲まれる異国情緒漂う空間づくりが印象的。
基本的に映像でサウジアラビアの歴史、文化、深く根付いた遺産を紹介するパビリオンなのだが、「THE LINE」には驚き。「THE LINE」とは、全幅200m、長さ170kmあり、海抜500mの高さに建設予定の未来都市。道路、車、排出物がなく、100%再生可能エネルギーで稼働するそうで、最終的に900万人が暮らせるようになるという。この無謀とも言える計画を、巨大スクリーンで見ると没入感たっぷりで、SF映画の中に入ったような気持ちにさせられる。
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あまりの規模の大きさに鳩が豆鉄砲を食らったような顔になってしまったが、見どころはこれだけではない。館内には、砂で温めるサウジコーヒーが楽しめる「Irthカフェ」が併設されている。カルダモンやサフランを使ったサウジコーヒーの香りは、うっとりすること間違いなし。夜帯なのでフードは完売していたが、コーヒーを楽しむ余裕はありそうだった。
■ごはんどうする!?
少々お値段が張ったり、長蛇の列に並ぶ必要のある万博のフード事情。16時からということでコスパ&タイパを重視したいが、そんな人にオススメなのがORA外食パビリオン「宴〜UTAGE〜」。
象印最上位モデルの炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたごはんで作るおにぎり専門店「ONIGIRI WOW!」は1個450円〜650円で“ちょっといい”おにぎりが食べられるし、伊藤ハム米久ホールディングスが提供する「宴BURGER」では1000円前後で大豆ミートを使ったメニューが食べられる。
また期間限定店舗も多く、店舗入れ替えがあるのもユニーク。7月7日(月)から1週間限定で「揖保乃糸 大阪・関西万博店」や「心斎橋ミツヤ」が出店するらしい。万博でそうめんやかき氷が食べられるなんて「夏始まったな!!」という気分が味わえそうだ。18時ごろでは入場規制なくスッと入ることができた。テイクアウト形式だが、大屋根リング下のベンチは数分もすればすぐ空くので食べる場所にも困らなかった。
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日が完全に暮れると、ライトアップしたパビリオンを見るだけでも楽しい。トリコロール色に輝くフランスパビリオンや、前衛的な映像が流れていた韓国パビリオン、大きな階段にのぼっていく人たちすらデザインになっていくスペインパビリオンなど、それぞれの色があり、シャッターを押す手が止まらない。
また会場では、毎晩ドローンショーを実施中。空の上で行われるので、どの場所にいてもキレイに見れるのが特徴で、最後にはゲートn方向を空から案内してくれるという優秀なドローンショーとなっている。
加えて、6月28日(土)、7月21日(月)、7月23日(水)、8月23日(土)、9月27日(土)限定で 「Japan Fireworks Expo」を開催。日本を代表する花火大会が全国から集結し花火を披露するほか、全国の花火師が万博のために製作した芸術玉を披露する。5月は福島・双葉町の「双葉花火」、6月は秋田の「大曲の花火」と毎回違う花火大会が見られるのも特徴。大屋根リングの上から見るととっても迫力のある花火を見ることができる。大人3700円で花火まで見られるなんてオトクすぎるので、夏祭り感覚で花火を目的に行くのもいいかもしれない。
16時からのスロースタートだったが、大阪・関西万博を満喫することができた。当たり前だが疲労感も朝から来た時に比べたら少ないため、帰りの混雑した電車も大きなストレスにはならなかったのがうれしい。もちろん全てを網羅することができないが、サクッと楽しめる夜万博という選択は大いに“アリ”だった。
※価格はいずれも税込み。待ち時間や販売状況は取材時のもの。