G7サミットの討議に臨む各国首脳ら=17日、カナダ・カナナスキス(代表撮影・時事) 【カナナスキス(カナダ)時事】先進7カ国首脳会議(G7サミット)は17日(日本時間18日)、カナダ西部カナナスキスで2日間の日程を終えて閉幕した。G7首脳は、人工知能(AI)の活用や重要鉱物の供給網強化など、6分野の共同声明に署名した。
議長国カナダのカーニー首相はG7サミットの議長総括を出し、G7首脳はトランプ米大統領主導のウクライナ和平の取り組みを支持すると表明した。ウクライナ支援に関する共同声明は見送った。米国が、他の6カ国間で合意した草案の表現を弱めるよう主張し、折り合わなかったとみられる。
共同声明では、AIが大量の電力を必要とすることからエネルギーの課題に対処する方針を確認。重要鉱物の供給網に関し、中国を念頭に「非市場的な慣行が調達力を脅かしている」と懸念を表明した。
17日は、長期化するロシアのウクライナ侵攻などを議論した。石破茂首相は早期の全面停戦やウクライナの平和実現のためロシアに前向きな行動を取らせる必要があると主張。引き続きG7の結束・連携が重要と指摘した。招待を受けてウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。