
【動画】極寒の深海、酸素残量はわずか10分 『ラスト・ブレス』予告編
本作は、”地球上で最も危険を伴う職業”のひとつと言われる飽和潜水士の衝撃の実話を映画化したサバイバル・スリラー。究極の悪夢というべきシチュエーションにひとり取り残されたダイバーの運命と彼を救うべく極限の救出劇に挑む人々を描く。今年2月に全米公開され、『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』に次いで興収チャート初登場2位のスマッシュ・ヒットを記録した。
世界中の海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルを守る飽和潜水士は、“地球上で最も危険を伴う職業”のひとつと言われており、彼らが潜る深さは水深300メートルにも及ぶ。実在する主人公のクリスは、視界が閉ざされた極寒の海底で孤立し、海上との通信手段や酸素供給を失い、生き延びるための最終手段の緊急ボンベも使い果たしていく。
生存確率が刻一刻とゼロに近づいていくタイムリミットが“息もつけない”サスペンスを生み出す本作は、それでもクリスの救出を諦めないダイバー仲間の不屈の精神、海上の船で幾多のトラブルに対処する潜水監督官や船長らの苦闘を描出。それぞれの職務をまっとうしようとする事故関係者たちが織りなすレスキュー・ドラマとしても熱い興奮を誘う一作となっている。
監督のアレックス・パーキンソンは、2019年に発表した同名ドキュメンタリー映画で大反響を呼び、題材となった潜水事故の裏側を知り尽くしたフィルムメーカー。実際に事故が起こった船での撮影を実施するとともに、飽和潜水の作業手順や機材などの細部のリアリティーを徹底的に追求。さらに、劇映画ならではのスケール感とダイナミズムを打ち出し、閉所恐怖症的なスリルがみなぎる水中シーンでは、映画『ゼロ・グラビティ』を彷彿とさせる圧倒的な没入感を創出した。また、実話ものとしての再現度が極めて高い本作は、過度な誇張を避け、事故のドキュメンタリー映像も劇中で使用している。
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今回解禁された日本版の予告編は、極寒の深海で起こったアクシデントを圧倒的な緊張感で描き出す。北海の海底に張り巡らされたパイプラインを修理するため、極寒の深海へと降下した飽和潜水士のダンカン、デイヴ、クリス。しかし、彼らが深海に達した時、最悪の事態が起こってしまう。海上の支援船がシステムエラーを起こし、潜水中のクリスのケーブルが構造物に引っかかったのだ。緊急用の酸素残量は残り10分。その直後、命綱が切れたクリスは深海の暗闇の彼方へと放り出される――。突発的な状況に直面しパニックに陥る主人公の動揺を生々しくとらえ、助けの声さえも届かない漆黒の闇に消えていく映像が緊張感を高める。
あわせて解禁となった日本版のポスタービジュアルは、潜水士の命綱が切れ深海に投げ出される瞬間を捉えたデザイン。「残された酸素は、わずか10分――」というコピーとともに刻一刻と迫るタイムリミットが表現された、戦慄のビジュアルとなっている。
映画『ラスト・ブレス』は、9月26日より全国公開。