Mrs. GREEN APPLE/撮影:田中聖太郎写真事務所【モデルプレス=2025/06/19】18日、Kアリーナ横浜にてファッションや音楽、カルチャーが融合した新しいエンタテインメントショー「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」が行われた。ここでは『CEREMONY』本編のライブレポートをまとめる。
イベントの開始を前に、会場のKアリーナでは出演アーティストがファンやメディアの前で『CEREMONY』参加への思いを語る「GREEN CARPET」が開催された。映画祭のレッドカーペットのように、この『CEREMONY』開催を祝い、高揚感を分かち合う特別な瞬間だ。Mrs. GREEN APPLEのシンボルカラー、グリーンで彩られた空間にMrs. GREEN APPLEをはじめ、ATEEZ(エイティーズ)、日向坂46、HY、LE SSERAFIM(ルセラフィム)、M!LK、My Hair is Bad、the engy、TOMOOの9組のアーティストが登場すると、GREEN CARPET観覧エリアに集まった600人を超える、思い思いにドレスアップしたファンからは歓声が上がった。
「GREEN CARPET」の高揚感も冷めやらぬ中、『CEREMONY』本編がスタート。ステージ前に設置された、円卓が並ぶアーティストラウンジに出演者が勢揃いするなか、ステージにはMrs. GREEN APPLEの大森元貴(ボーカル/ギター)、若井滉斗(ギター)、藤澤涼架(キーボード)の3人が登場して開会を宣言した。大森は「この『CEREMONY』、見るからに中央に円卓があったりとか、なかなか普段イベントで見られない光景だと思います。僕自身もいつもと違う雰囲気で高揚しています」と声を弾ませた。
続いては「新体制でのライブを生で見るのは初めてなのでとても楽しみです!」というLE SSERAFIM・SAKURA(サクラ)のコメントからステージに登場した日向坂46。『CEREMONY』のコンセプトに合わせたシックな黒の衣装で繰り広げられるパフォーマンスが大きなステージに映える。「卒業写真だけが知ってる」や「君はハニーデュー」などの楽曲が次々と届けられるライブを、アーティストラウンジのMrs. GREEN APPLEのメンバーもノリノリで楽しんでいた。
「ロックバンドやりに来ました!」という言葉どおり、この日のラインナップのなかで異彩を放つソリッドなバンドサウンドでロックバンドのかっこよさを見せつけたのはMy Hair is Bad。フロントマンの椎木知仁はかつて「『サママ・フェスティバル!』を聴いて『こんなに戦う気満々のバンドがいるんだ』と思った」とミセスに衝撃を受けたことを明かしていたが、この日のマイヘアこそ、文字通り「戦う気満々」だった。
アーティストラウンジでMC陣と出演アーティストが濃密だった1日の感想を語り合う中、ついに最後のアクトがステージに立つ。もちろんMrs. GREEN APPLEだ。「CEREMONY!」と大森が叫び、今日という日を彩ったアーティストたちが見つめる中「ANTENNA」から始まったライブは、いきなりKアリーナ一面の手拍子を生み出し、大きなエネルギー生み出していった。「Magic」ではオーディエンスもジャンプして声を上げる。その後もパフォーマンスを観ながら口ずさむアーティストが続出した「ライラック」、そして大森の主演映画主題歌「天国」と楽曲を重ねていくミセス。とくにこの日がライブ初披露となった「天国」は神秘的な舞台の雰囲気と大森のエモーショナルな歌が相まって圧倒的だった。最後に披露されたのは「ケセラセラ」。華やかなサウンドにオーディエンスの手を叩く音が加わり、美しいフィナーレを描きだしたのだった。
ライブやフェスとは異なる、ファッションや音楽、カルチャーが融合した、新しいエンタテインメントショーとして開催した「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」。プライズ(PRIZE)とはまた違う、プレイズ(PRAISE)というスタイル。お互いの音楽やカルチャーを讃え合い、交わり合うこの祭典を通じて、次世代のエンタテインメントコミュニティーのあり方を提唱した。(modelpress編集部)