
Xユーザー・こいもちゃんさん(@koimo77)が出会ったのは、ふわふわの毛並みが愛らしい茶トラ猫、「こいも」ちゃん(女の子)。当初“犬派”だった夫も、気づけばすっかり“猫派”に。家族の時間は、猫とともにゆっくりと形づくられていきました。
出会いは、譲渡予定だった保護猫の“妹”
保護猫をお迎えしたい―飼い主さん夫婦は話し合いを重ね、ご縁を探し始めました。
「当時、夫は仕事が忙しかったため、妻が主導するかたちで保護猫をお迎えする準備を始めました。日を追うごとに、家の中は猫グッズが増えていったのを覚えています」
そうして2018年、運命の出会いが訪れました。
|
|
「保護団体のサイトで、目に留まった猫の譲渡申し込みをしたのですが、すでに譲渡先が決まっていました。すると『その子の妹がいますよ』と教えてくださったんです。それが当時、生後推定半年ほどのこいもでした」
偶然のようでいて、どこか必然的なご縁が、新しい暮らしの扉を開いてくれました。
大けがを乗り越えて——強く結ばれた家族の絆
新たな暮らしをはじめたこいもちゃんは、元気いっぱい。家での生活にもすぐに慣れていきました。そんな日々のなか、3歳のときに思わぬアクシデントが起こります。
「高いところから飛び降りたときに着地に失敗して、右肘を完全に脱臼してしまったんです。手術を受けたあとは、しばらく長期間ケージの中で療養生活を送ることになりました」
飼い主さん家族は、献身的にこいもちゃんのケアに向き合いました。それに応えるように、こいもちゃんも順調に回復していったといいます。
|
|
この出来事をきっかけに、こいもちゃんと家族の絆はより一層深まりました。
「もともと“犬派”だった夫も、今では『猫のいない生活なんて考えられない』と言うほどに。7歳の息子も、生まれたときから“姉猫”と一緒に暮らしているので、猫がいるのが当たり前になっています」
優しさと貫禄をあわせ持つ存在に——今もそばで、ありがとうを届けたい
こいもちゃんは、現在8歳。ふわふわの被毛が素敵なレディへと成長しました。
「人見知りですが、人間にはとても優しいんです。息子が小さいころにしっぽをつかんでも、怒るだけで爪を立てることはありませんでした」
その後、飼い主さんのもとには、元保護猫の「サバシ」くんが家族に加わりました。こいもちゃんの反応もまた印象的でした。
|
|
「人間には優しいのに、サバシにはちょっと厳しいんです(笑)」
今、こいもちゃんは、家庭を明るく照らすかけがえのない存在になっています。最後に、飼い主さんはこいもちゃんへのメッセージを届けてくれました。
「こいもと出会えて、本当に幸せ。『いつも一緒にいてくれてありがとう』と、心から伝えたいです」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)