7月18日開催の「恐怖心展」キービジュアル(C)2025「恐怖心展」実行委員会 テレビ東京は7月18日から東京・渋谷で「恐怖心展」を開催する。「行方不明展」を手がけた、ホラー作家・梨と株式会社闇、テレ東プロデューサーの大森時生氏が再集結し、恐怖心をテーマに展覧会を企画する。
【画像】そのメッセージが意味するものは…?「恐怖心展」の展示物
3人が手掛けた「行方不明展」は東京・名古屋で約10万人の来場を記録。3人が次に仕掛けるのは、「喜怒哀楽のいずれの感情にも属しない」という「恐怖心」に関する展覧会。「先端」「閉所」「視線」といった、さまざまなものに対して抱く「恐怖心」をテーマに展示する。
同展では、「恐怖心」とは、あるもの・ことに対して、その人が生理的に感じる恐れや不安」と定義。その上で「単なる命の危険や苦痛を伴うものだけでなく、一見して恐怖の対象とは思えないものにも生じることがあります。これらの恐怖は、時に説明のつかない不合理さを伴います」と説明する。
展覧会のキービジュアルでは、不気味な模様の室内で椅子に座る、顔部分が黒い丸で消えてしまった人物が描かれ、見る人に不安な気持ちを抱かせる。
【コメント】
■梨
「恐らく人間は、何かの片手間に怖がる、ということはできません」「例えば、笑いながら泣くことはあるでしょうが、そういう喜怒哀楽に対して、恐怖は独立しています」
―『お前の死因にとびきりの恐怖を』(イースト・プレス)
■頓花聖太郎(株式会社闇)
恐怖というテーマと向き合い続けて、はや10年になります。この間に分かったのは、恐怖の本質はその対象そのものよりも、それを感じ取る私たち自身の「心」の中にある、ということでした。人は何を恐れるのか。その恐れをどのように感じるのか。そこには個人個人の生き方や経験が深く刻まれています。今回の「恐怖心展」では、無数の「恐怖心」を物語にし、展示というかたちで再現しました。その多様な心のありようを追体験することが、この10年の問いの、ひとつの答えになると考えています。
■大森時生(テレビ東京)
恐怖心に向き合うことは、自分と向き合うことです。
【概要】
タイトル:恐怖心展
会期:7月18日〜8月31日
会場:BEAMギャラリー 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAM 4F
開催時間:午前11:00〜午後8:00※最終入場は閉館30分前まで ※観覧の所要時間は約90分
料金:2300円(税込) ※小学生以上は有料
主催:株式会社闇、株式会社テレビ東京、株式会社ローソンエンタテインメント
会場協力:東急不動産株式会社
企画:梨、株式会社闇、大森時生(テレビ東京)
医学監修:池内龍太郎(精神科医)