
共同通信加盟新聞社の記者らが参加する「めぐみフォーラム」(主催:共同通信アグリラボ)は6月23日、農林水産省広報評価課の鈴木健太課長補佐を講師に招き、2024年度版の農業白書(正式名は「食料・農業・農村の動向」)について説明を受けた。
鈴木補佐は、新たな食料・農業・農村基本計画、合理的な価格の形成、スマート農業技術の3つの特集と、農林水産物・食品の輸出促進、みどりの食料システム戦略、女性の活躍、農福連携、能登半島地震への対応の5つのトピックスについて説明した。
また、白書の「章」として新設した農林水産物・食品の輸出促進のほか、食料供給の確保、農業の持続的な発展、食料安全保障の確保、環境と調和のとれた食料システム、農村の振興、災害からの復旧・復興の7つの章について概要を解説した。
コメの価格高騰が特集やトピックスで取り上げられていない点については、「白書の対象期間が3月末までで、コメの高騰が続いている中で総括する段階ではなかった」とし、コラム「夏の米の品薄と米の円滑な流通の確保のための対応」の中で経緯を記述したと説明した。白書は、食料・農業・農村基本法に基づき5月30日に閣議決定され、国会に提出された。
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