都議選で世田谷区から出馬し、落選した地域政党「再生の道」所属の鳥海彩(とりうみ・あや)氏(37)が24日、X(旧ツイッター)を更新。政治活動を続けると表明した上で「再生の道」からは離脱すると発表した。
3児の母の鳥海氏は気象予報士の資格を持ち、Xのプロフィルには「慶應義塾大→民間放送局→気象予報士資格→ケンブリッジ大学滞在→シンクタンク→IT企業勤務」とある。世田谷選挙区出馬し、約1万1000票を集めるも、18人中14位で落選した。
今後の活動について「現在の楽天グループ(すでに選挙は終えていますので名前を出します)での自治体との仕事を中心に、地域活動やSNS活動を続けながら、政治家を志したい、と考えております。その上で、所属のないフラットな立場で『当選を目的とした選挙戦略』をじっくり立てたいと考えております」とつづった。
理由は2つ。一連の選挙活動を「感慨深いもの」とした上で「石丸氏の一部のファンの方からのバッシングが精神衛生的にマイナスであることです」と指摘。「しかしながら、石丸氏の一部の熱狂的なファンであり、かつ再生の道の候補者や支持者である方は、“協調や拘束”を私に求め続けました。『候補者間で協調すべき』『石丸氏を立てるべき』『紫色を着るべき』『ポスターになぜ石丸氏の顔がないのか』『ウグイスのアナウンス手法が旧態依然で石丸氏の方針ではない、だからお前に入れない』等のたくさんの声は、私や鳥海陣営を苦しめました。SNS上だけではなく街頭でも発されることが多く、最後の最後までチームメンバーは憔悴しました」と明かした。
もう1つの理由として「次の選挙こそは当選を目的としたい」とつづった上で「私は、次のステップに移ろうと思います。いつかは日本や地域を変える政治家になるために、いったん『政治参画を目的とする』再生の道ではなく、フリーとなり色々なチャンスを待って(元気になれば掴んで)活動していこうと思います。(再生の道には、退団などという手続きはないそうです)」と宣言した。
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今夏の参院選(7月3日公示20日投開票)については「尚、再生の道の参院選は、もとより応援しないことを前提に、私自身も一切の応援をお断りしておりましたため、静観の立場をとらせてください。この件は、石丸代表も自由意思を認めて下さっているため、私が参院選の応援をしないことについて、責めるのはどうかご容赦ください。健闘をお祈りいたします」とした。
以下、発表全文
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おはようございます。東京都議会議員選挙 世田谷選挙区で立候補しました、とりうみあやです。
今回はたくさんの応援をいただきましたのに、このような結果となり、申し訳ございません。何より、支援いただいた方には、仕事も家族も犠牲にしてサポートいただいた方も多く、本報告となることが無念です。
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今回の投稿では、とりうみあやの今後の方向性をお伝えさせていただきます。
結論としましては、現在の楽天グループ(すでに選挙は終えていますので名前を出します)での自治体との仕事を中心に、地域活動やSNS活動を続けながら、政治家を志したい、と考えております。
その上で、所属のないフラットな立場で「当選を目的とした選挙戦略」をじっくり立てたいと考えております。
理由は2つあります。1つは、石丸氏の一部のファンの方からのバッシングが精神衛生的にマイナスであることです。
党議拘束のない再生の道の最終選考に合格してから、長年の夢であった政治家になるため、街頭演説でも、対話集会でも、討論会でも、日々のポスター貼りでも、SNSでも、とにかく自立自走で必死に行いました。チームと自由に展開できたこと、さらには一定の成果に、感慨深いものを感じております。
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しかしながら、石丸氏の一部の熱狂的なファンであり、かつ再生の道の候補者や支持者である方は、“協調や拘束”を私に求め続けました。「候補者間で協調すべき」「石丸氏を立てるべき」「紫色を着るべき」「ポスターになぜ石丸氏の顔がないのか」「ウグイスのアナウンス手法が旧態依然で石丸氏の方針ではない、だからお前に入れない」等のたくさんの声は、私や鳥海陣営を苦しめました。SNS上だけではなく街頭でも発されることが多く、最後の最後までチームメンバーは憔悴しました。石丸代表や事務局からはなんら制限はかかったことはないのですが、あの状態は異常だったと考えております。
また、2つ目は「次の選挙こそは当選を目的としたい」からです。再生の道としては「政治参画」を目的としていたため、十二分に私を政治参画させて下さったと考えております。とても感謝しております。また、最終選考以降、石丸代表とは深くお話したことはないのですが、西岡事務局長とは何度も何度も話し、「鳥海さんは政治家に向いている、候補者力がある、頑張れ」と言ってくれました。なにより、最終日の18時半、西岡さんは丸の内に留まらず、私の激励に来てくれました。鳥海陣営にとって西岡さんは大切な羅針盤でありました。しかし、厳しい戦いで、やはり当選を目的とした戦略がなければ勝てないことを思い知りました。
私は、次のステップに移ろうと思います。いつかは日本や地域を変える政治家になるために、いったん「政治参画を目的とする」再生の道ではなく、フリーとなり色々なチャンスを待って(元気になれば掴んで)活動していこうと思います。(再生の道には、退団などという手続きはないそうです)
ありがたいことに、鳥海彩後援会事務局長の野原さんは引き続き支えてくださる予定で、さらにはチーム鳥海も相談に乗ってくれております。私が当選し日本や東京の政治に貢献することだけを考えていた仲間に対し返せるのは、やはり私が政治家になることが一つかと思います。腐らず、政治家になれる手段を泥臭く探していこうと思います。
尚、再生の道の参院選は、もとより応援しないことを前提に、私自身も一切の応援をお断りしておりましたため、静観の立場をとらせてください。この件は、石丸代表も自由意思を認めて下さっているため、私が参院選の応援をしないことについて、責めるのはどうかご容赦ください。健闘をお祈りいたします。
この2か月の政治活動・選挙活動において、選挙後もたくさんの励ましのメッセージを頂きました。とりうみあやは、地域活動・SNS活動は積極的に続けますので、どうか、“とりうみあやが政治家になれるまで”温かく見守って頂けますと幸いです。
長文となりましたが、以上、多大なる感謝の気持ちと、これからの方針をお伝えさせていただきました。
尚、今週来週も土日等を中心に、報告をさせて頂く予定です。世田谷区の中でSNSでお会いできることを楽しみにしております。YouTubeで配信する「とりさんぽ」や「対談企画」も順次再開していきたいと思います。お楽しみにお待ち下さい。引き続きよろしくお願いいたします。
とりうみあや(鳥海彩)
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iPhoneにマイナ機能 きょうから(写真:TBS NEWS DIG)69
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