歌舞伎俳優松本幸四郎(52)が6日、都内で、警視庁築地警察署の一日警察署長に就任し、匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)の壊滅を呼びかけた。
今年は松竹創業百三十周年を迎えた。松本は7月歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部で、池波正太郎氏原作の「鬼平犯科帳」で主役の長谷川平蔵を演じている。
公演中の衣装で登場すると「一日署長の権限は?」と確認。「ある」ことを確認すると、「署長は部下ですね。では、くれぐれも仕事に精進いたせい!」とエールを送った。その一方で、「何もすることがない署になればいい。ヒマな署長になる世の中になって欲しい」と訴えた。
また、この日の夜公演は一日警察署長として舞台に立つ。「二刀流ですね」と話した。
公演中の「鬼平犯科帳」は「それこそ人が描かれている。先入観だけで人を決め付けず、会って初めて判断している」としたが、「今の犯罪は人と会わない。見えない動きが難しい」と嘆いた。
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特殊詐欺予防の第1歩は、知らない電話番号からの電話には出ないこと。「携帯に何度かかかってきて出ないでいたら、固定電話にかかってきて、逆に怒られたことがある」と、慎重派であることを明かした。
火付盗賊改方の役目は「そもそも賊を作らないためにある。ダメなことを提示して予防する」と説明。「みなさん1人1人が賊を作らない社会を作ることが大事」とし、「今日より明日が良い日になればと思っていただく。築地署はそれをサポートしてくれるし、支えてくれる存在だと思います」とアピールした。
感謝状と警視庁のマスコットキャラ「ピーポくん」の人形を受け取った。「楽屋の床の間に飾ってお守りにしたい」と笑みを浮かべた。
明日は七夕。思い出は「ないですね〜。言われて今思い出しました」と告白。短冊に願いをしたためるとしたらの問いに「犯罪撲滅」と即答。「そして、みんなで歌舞伎座へ行こう」と続けた。
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