病院搬送のムシアラは4〜5カ月離脱か…バイエルンSDらがGKドンナルンマに苦言

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2025年07月06日 13:48  サッカーキング

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涙ぐむGKドンナルンマ [写真]=Getty Images
 バイエルンに所属するドイツ代表MFジャマル・ムシアラがひどいケガを負ったことを受け、同クラブのスポーツディレクター(SD)を務めるマックス・エベール氏が、不満を口にした。

 ムシアラは5日に行われたFIFAクラブワールドカップ2025・準々決勝のパリ・サンジェルマン(PSG)戦に先発出場したものの、前半アディショナルタイムにGKジャンルイジ・ドンナルンマと交錯したことで左足を負傷。そのまま前半が終了したことでハーフタイムで交代となった。なお、試合は0−2で敗れて敗退となった。

 倒れ込んだムシアラを見てGKドンナルンマがショックのあまり両手で頭を抱える様子を見せるなど、状態が心配されているムシアラだが、ドイツ紙『ビルト』によると、腓骨骨折と複数の靭帯損傷で少なくとも4〜5カ月間の離脱を余儀なくされることが報じられている。

 試合後、ミックスゾーンを訪れたエベール氏は「体重100キロの選手が全力疾走で誰かにぶつかれば、何かが起こる危険性は極めて高い。悲劇だ。彼(ドンナルンマ)が故意にやったとは到底思えないが、そこに誰かが立っていることへの注意も怠っていた」とムシアラの負傷に繋がるプレーに及んだGKドンナルンマへの不満を語った。

「これは非難ではない。どうか非難とは受け取らないでほしい。だが、彼はリスクを負った。私は非難するつもりはない。ただ、起こったことを言っているだけだ。あのような激しいタックルをすること自体がリスクだった」

 また、バイエルンを率いるヴァンサン・コンパニ監督も『DAZN』で「彼は病院に行かなければならなかった。状況は良くは見えなかった。でも、見た目ほどひどくなくて、彼がこれを乗り越えることを願っている」とムシアラの状態を心配しつつ、試合後の記者会見でも次のように言及した。

「ハーフタイムに、しかも自分の選手たちに対してではなく、こんなに怒ったことはあまりない。人生にはこれよりずっと大切なことはたくさんあるけど、結局のところ、彼らにとっては人生だ。彼は挫折から立ち直ったばかりなのに、こんな形でこんなことが起こり、無力感に襲われるものだ」

「これがサッカーということは理解しているけど、サッカーを心から楽しんでいるだけでなく、私たちにとっても非常に大切な存在である選手に、こんなことが起きたという事実が問題なんだ」

 また、バイエルンに所属する元ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーも「ジャマルはリスクを伴う状況にあった。ドンナルンマがあのようなタックルに出る必要は必ずしもなかったと思う。ただ、リスクが伴うだけだ。相手チームやチームメイトを傷つける可能性がある。そういうリスクがあった」とGKドンナルンマの対応に苦言を呈した。

「何も起こらないこともある。トンネルに入る前にドンナルンマのところへ行き、『ジャマルが重傷を負って、おそらく一晩入院するだろう』と伝えた。ジャマルのところに行く前に、敬意を示して彼に少し謝罪する必要があるのではないかと思って、ドンナルンマのところに行ったんだ」

 なお、4月上旬からハムストリングの負傷で戦列を離れていたムシアラはクラブW杯・グループC第1節のオークランド・シティ戦(○10−0)で途中出場を果たし、戦列復帰すると、ハットトリックを記録する活躍を披露。その後も2試合に途中出場していたなか、PSGで復帰後初の先発出場となったが、不運にも再び離脱を余儀なくされることとなった。


【ハイライト動画】パリ・サンジェルマンvsバイエルン


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