
10月5日から東京・PARCO劇場を皮切りに上演される音楽劇『MONDAYS/このタイムループ、まだまだ終わらない!?』。主演を務める薮宏太(Hey! Say! JUMP)は、今作の上演台本・演出を手がけるウォーリー木下氏の作品について、「しめちゃん(七五三掛龍也)の“カビ人間”(『ダブリンの鐘つきカビ人間』・2024年)を見て、どっぷり世界観に浸れた」と話す。
“オタク気質”なところ
さらに三浦康嗣氏が作曲・音楽監督を務め、まったく新しい音楽劇が幕を開ける。
「いわゆる歌い上げる感じのミュージカル劇とはまた違う、音楽と会話劇が絡み合うことで世界観をつくっていくような、そういう意味での音楽劇です。三浦さんの音楽はすごく耳になじみやすくて、コミカルな部分もあって。
もともとウォーリーさんの台本だけでもめちゃめちゃテンポがいいところに、この音楽が入ってくることによって、さらにお客さんも没入しやすくなるはずです。あっという間に見終わっちゃうんじゃないかな。
タイムループを題材にした作品だからこそ、繰り返しばかりで飽きちゃうんじゃないかと思うかもしれませんが、そんな心配はまったくないです! 冒頭の音楽を聴かせてもらったとき、そう思いました」
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薮が演じるのは、広告代理店で徹夜もいとわず激務をこなす映画オタクの会社員・村田。自身と似ているところを尋ねると─。
「オタク気質なところ。僕もひとつのことがずっと好きだったりするんですよ。映画も、好きな1本を定期的に見ちゃうタイプ。あと中身は全然違いますけど、僕も村田と一緒で、徹夜することがあります。海外サッカーを見るときとか、あとは台本を覚えるときが多いですね。徹夜明けならではの過ごし方ですか? サウナに入る。……あまりおすすめはしないですが(笑)」
「自分が2人いたら僕も見たいくらい」
そんな薮が今回の役作りにあたり、参考にするのは“身近”にいる人々だという。
「いつも役作りの際は演出家の方にたくさん質問しますし、自分でネットや本を読んで調べることも多いです。演じる年代の作品を見て、当時のファッションなどからもヒントを得たりするかな。
今回の作品だと舞台が現代ということで、僕はサラリーマンではないですけど、お仕事相手の方々はテレビ局の方などサラリーマンが多いので、身近にヒントが多いですね」
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本読みを一度行った時点から、「みんなゲラゲラ笑いながらやってた」と振り返る。
「音楽との合わせ方も含め、これから固めていく要素が多いので、本読みは“あまり本気でやらなくて大丈夫”と言われていたんですが、共演の梶原(善)さんがかなり面白い感じでやられてたので、つられて全員、少しずつ熱が入り始めました。やっぱりみんな役者だな!と思った、面白い体験でしたね」
初日までひと月あまり、連日徹夜で仕事漬けの村田に扮した薮は、どんな姿を見せるのか。
「やつれていると思います(笑)。くまを作りながら一生懸命やるので、そのときはグループ活動でくまがあっても許してください!
自分が2人いたら僕も見たいくらい、楽しみな作品です。見てくださる皆さんの生活がちょっと豊かになるような作品にしますので、ぜひ見に来てください」
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「月曜日(MONDAY)」ってどんな曜日?
「『週刊少年ジャンプ』の発売日! 中学生くらいからずっとです。だって全然『ワンピース』が終わらないから(笑)。もう少年じゃないのに読んでます。とっつぁん坊やですよ。今は電子で読んでいて、24時きっかりに更新されるので23時55分くらいから毎週そわそわしてます」
PARCO PRODUCE 2025音楽劇
『MONDAYS/このタイムループ、まだまだ終わらない!?』
10月5日〜27日 PARCO劇場(大阪・長野公演あり)
撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/二宮紀代子 スタイリスト/寒河江 健(Emina) 衣装協力/ジャケット¥74800、シャツ¥28600、パンツ¥33000、以上marka、その他スタイリスト私物