「受信料で作った作品を売るの?」NHKのネトフリ世界配信、視聴者が感じた“違和感”の正体

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2026年05月21日 17:10  週刊女性PRIME

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NHK

 20日、NHKは『大河ドラマ』や連続テレビ小説『朝ドラ』など過去の人気ドラマ19作品を、Netflixで世界配信することを発表した。6月22日より順次開始し、2026年度中に合計19作品が提供される予定だ。

NHKコンテンツがNetflixで世界配信

 第1弾として配信されるのは、大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014年)、連続テレビ小説『まんぷく』(2018年度後期)、ドラマ10『昭和元禄落語心中』(2018年)、プレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(2023年)、ドラマ10『宙わたる教室』(2024年)、ドラマ10『東京サラダボウル』(2025年)の6作品。いずれも放送時に高い評価を得た話題作ばかりである

 NHKは今回の取り組みについて「放送法に基づき、配信事業者からの求めに応じて、NHKの良質なコンテンツを有料で提供するもの」続けて、「Netflixと連携することで、日本国内のみならず、世界に向けてNHKのコンテンツを届け、日本の社会や文化への理解を海外に広げていくことを目指す」としているが……。

《受信料払ってる人は国際展開力の強化よりコンテンツの充実を望む》《受信料で作った番組をネトフリに売るのか》《NHK様は営利を目的としない公共放送ですよね?》など、受信料絡みの不満が過熱している。

「特に目立つ声が実質“二重払い”となってしまうことへの不満です。NHKの受信料を払っている人がネットフリックスも契約していると、視聴者にとっては二重取り感が出てしまいますね。声の多いスクランブル放送は導入しない一方で、放送法など受信料への取り立てが法律で支援されている点含め、今回の外資であるNetflixへのコンテンツ提供には違和感を覚える視聴者が多いのも納得です」(民放キー局関係者、以下同)

視聴には複数の選択肢

 改めてNHKの動画配信サービスには、複数の選択肢が存在する。

『NHKプラス』は、受信契約を結んでいる世帯であれば追加料金なしで放送から一定期間内の見逃し配信が中心となる。一方、『NHKオンデマンド』は受信契約の有無にかかわらず誰でも利用できるが、月額990円の料金がかかる。過去の大河ドラマや朝ドラ、ドキュメンタリーなど豊富なアーカイブを視聴できる点が特徴だ。

 今回のNetflix世界配信は、これらとは別枠の「外部事業者への有料提供」という位置づけとなる。NHKは「放送法第20条第2項第3号で定められているもので、NHKが行うことができる業務のうち、協会が放送した放送番組等を、他の事業者からの求めに応じ、有料で提供するもの」と説明しており、Netflixから収益を得る形となる。

 視聴者からすれば、NHK作品を見るのに複数の選択肢と料金体系が存在することになり、分かりにくさは否めないだろう。

「総務省『放送法の一部を改正する法律案の概要』によると、2022年成立の改正放送法によりNHKには『還元目的積立金』制度が導入されています。利益が生じた場合、その一定額を積立金として積み立てることを義務付け、受信料の引下げ原資に充てるということですが、ネットフリックス配信が将来の受信料値下げに充当されるのか疑問です」

 今回の取り組みは、公共放送のコンテンツのあり方と受信料制度の透明性を問う形になりそうだーー。

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