キッセイ薬品工業のロゴ(AFP時事) キッセイ薬品工業(長野県松本市)が国内販売する血管炎治療薬「タブネオス」の投与後に患者20人が死亡した問題で、厚生労働省は21日、同薬の添付文書に「警告」欄を新設するよう同社に指示した。肝機能障害が表れ死亡に至った例があることを明記し、医療関係者に注意喚起する。
タブネオスは米医薬品会社が開発し、厚労省の承認を経て2022年6月に国内販売を開始。添付文書には重大な副作用として肝機能障害が挙げられていた。その後、今年4月末までに推定約8500人に使用され、死亡した20人には肝機能障害が見られた。既に新規投与は控えるよう呼び掛けている。
新設の警告欄には「胆管消失症候群を含む重篤な肝機能障害が表れることがあり、死亡に至った例もある」と記載。投与中は定期的に検査を行い、肝機能障害が見られた場合は投与中止などの対処を求めた。
「重要な基本的注意」として、肝機能障害の多くは投与開始後3カ月以内に表れるとも記した。
さらに、キッセイ薬品工業を通じ、医療関係者に「安全性速報」(ブルーレター)も発出。死亡した20人は60〜90代の男女で、13人には胆管消失症候群が見られ、ほかに急性肝不全や肝機能異常などの副作用があったとした。
服用中の患者らに尿や皮膚の変色、腹痛などがある場合は、すぐに医療機関を受診するよう呼び掛けた。