2026年F1第6戦モナコGP 赤旗中のジョージ・ラッセル(メルセデス) 2026年F1モナコGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルはペナルティの影響で12位という結果にとどまった。
ラッセルは6番グリッドからスタートし、レース前半は5番手を走行していたが、複数の行為が記録、あるいは審議対象になり、そのうちの一部がペナルティにつながった。グリッド上の位置の違反、ピット出口でラインを超えた疑いについては、不問とされたが、ピットレーン速度違反に関しては「60km/hに設定されているピットレーン速度制限を0.1km/h超過した」として5秒のタイムペナルティを受けた。
しかし、ランス・ストロール(アストンマーティン)のクラッシュによるセーフティカー出動中にラッセルが2回目のピットストップを行った際に、チームはタイムペナルティを消化することなくコースに戻してしまった。チームはダブルスタックを行い、ラッセルがピットに入った時にはアンドレア・キミ・アントネッリのタイヤ交換が行われていた。作業終了後、ラッセルがピットボックスに入ったところ、ペナルティをこなすのではなく、すぐさまタイヤ交換作業を開始したメカニックがいたため、5秒の静止ができないまま、ラッセルはピットから送り出された。
トト・ウォルフ代表はその件について、「彼を迎え入れる準備が完璧にはできていなかった」と『Sky Sports F1』に対してコメントした。
「戦略に関して少し混乱が生じていたのだ。その時、彼が入ってきて、我々は5秒のペナルティを実行しなかった。あれがなければ3位か4位だっただろうから残念だ」
その結果、ペナルティを適切に実行しなかったとして、ラッセルにはより重いドライブスルーペナルティが科された。その時点でラッセルは4番手に位置していたが、レースは赤旗中断となっており、再開後に隊列が連なって走る状態でペナルティを消化しなければならなくなった。3番手に上がった後、72周目にピットに戻り、ドライブスルーペナルティをこなした後、ラッセルは14番手でコースに復帰、順位を上げることなくチェッカーを受けた。レース後、2台がペナルティで降格されたため、ラッセルは12位に繰り上がったが、ポイント圏内には戻れなかった。
そもそもラッセルはピットレーン速度違反を自分は犯していないと確信しており、FIAのシステムの問題を疑い、強い不満を訴えている。
タイトル争いのライバルでチームメイトのアントネッリは5連勝を飾った一方で、ラッセルはノーポイントに終わり、ランキングは2位から3位に後退。アントネッリとの差は68点に広がった。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス F1チーム)決勝=12位(78周/78周)6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト→ソフト
「まずはキミにおめでとうと言いたい。今日も週末全体を通しても素晴らしい仕事をし、優勝にふさわしい走りだった」
「僕自身のレースはとても厳しかった。4番手まで順位を上げることができていたが、ピットレーン速度違反のペナルティを受けた。それについては理解し難い。僕は制限速度内だったはずだ。そのうえ、2回目のピットストップでペナルティを正しく消化しなかったことが重なり、結果的に大きな代償を払うことになり、またしても無得点で終わってしまった」
「受け入れるのは難しいが、諦めるつもりはない。直近2戦だけで、およそ40ポイントを失ったことになる。かなりフラストレーションの溜まる状況だけど、シーズン後半の展開はまだ大きく変わり得る。昨年もそうだったし、それ以前の多くのシーズンでもそういうケースを見てきた」
「ここまでの展開は残念だが、バルセロナで巻き返すつもりだ。自分自身を信じているし、自分に何ができるかも分かっている」
(『Sky Sports F1』に対して)「まず第一に、なぜペナルティを受けたのかよく分からない。僕はラインの手前でピットリミッターを入れて、解除したのはラインを越えた後だった。明らかにソフトウェアに問題があった。だから多くのドライバーがペナルティを受けたんだ」
「もちろん5秒ペナルティは理想的ではないが、それだけなら致命的ではなかった。ところがピットストップでは大混乱が起き、その結果ドライブスルーペナルティを受けた。処罰の重さが違反内容に見合っていない。結局、3番手を狙っていたところから14番手まで落ちることになったんだ。ソフトウェアの問題で0.1秒を稼いだことにされて、それによってこんなにポジションを落とす結果になるなんてね」
[オートスポーツweb 2026年06月08日]