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子どものおねだりやワガママ、困りますよね。あまりにしつこいと、怒鳴りたくないのに怒鳴ってしまいませんか?
ただ、怒鳴ったら、後味が悪くなってしまいます。そのため、できれば怒鳴らずに何とかしたいですよね。
そこで、子どものおねだりやワガママを怒鳴らずに忘れさせる方法を、『グローバル社会に生きる子どものための−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』の著者・平川裕貴がお伝えします。
■魔法の一言「どうして?」を登場させよう
まず、子どもが「このおもちゃがほしい!」とおもちゃ売り場でおねだりしたとします。こんなとき、魔法の一言「どうして?」を登場させましょう。
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いきなり「ダメ!」と怒鳴るのではなく、過去記事「子どもにかけてあげると”考える力”がグーンと伸びる魔法の一言」と同様に、子どもに問いかけるといいのです。以下に例を挙げます。
子ども「あのおもちゃが欲しい」
ママ「どうして?」
子ども「だって、みんな持ってるもん」
ママ「どうして、みんな持ってるの?」
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子ども「だって面白いんだもん」
ママ「どこがどうして面白いの?」
子ども「そのおもちゃでいろいろなものが作れるんだよ。●●とか××とか……」
……さて、ここからが肝心です。
ママ「ホント? じゃあ、一度お家に帰ってどんなものが作れるかママに教えてくれる? 聞いただけじゃ忘れるでしょ。紙に書いておきたいからね」
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子ども「いいよ」
ママ「家に着くまでに、いっぱい考えておいてね」
このように、プリキュアのおもちゃならどんなプリキュアがいるのか、トミカならどんな種類の車があるのか、「ママが知りたいから教えて」と興味を示してください。
すると子どもは、おねだりより考えるのに一生懸命になります。そして、そのおもちゃについて親子でリサーチをした後は、どうするのか?
高価なものならできれば、バースデープレゼントかクリスマスプレゼントの候補にしましょう。「いつ買う」がわかると、子どもも納得してくれやすいですよ。
■「どうしてだと思う?」も活用してみよう
他には、「どうしてだと思う?」とか「どうしてだか分かる?」というような表現も使えます。少し大きい子であれば、「分かる?」とストレートに聞く方が効果的かもしれません。
子どもは背伸びしたがるものなので、「分からない」と答えるのが悔しくて、一生懸命考えてくれるかもしれません。例えば、こんな感じです。
子ども「お菓子もっと食べたい!」
ママ「もうダメよ。どうしてだと思う?」
子ども「(ちょっと考える)お腹膨れちゃうから?」
ママ「そうね、今お菓子食べすぎたら晩御飯が食べられなくなるよね。でも、どうして晩御飯食べないといけないか分かる?」
子ども「そりゃわかるよ。食べないと病気になっちゃうもん」
ママ「そうよね。ご飯しっかり食べなかったら、身体に大切な栄養が取れないもんね。よく知ってるね。すごいわ」
このとき、子どもが自分で気付いたと思わせることがポイントです。
いかがでしたか? 「どうして?」や「分かる?」と聞いて、子どもの興味や関心の対象をうまく逸らして、別のことを考えさせるというやり方をご紹介しました。
「ダメ!」と怒鳴って、泣かれてゴネられるより、ずっと後味いいでしょう?
なぜダメなのか、子どもが自分で気付いたようにもっていってあげると、今後同じことでワガママやおねだりをしにくくなります。
もちろん、すべての子どもに効果があるかどうかはわかりません。でも、子どもは基本的に話せばわかるものです。そのため、試してみる価値はあると思いますよ!
【著者略歴】
※ 平川裕貴・・・日本航空国際線CA、外資系英語スクールを経て、1988年に子ども向け英会話教室を設立。
30年以上に亘り子ども英語教育に携わり、現在3歳から6歳までの子どもにバイリンガル教育を実施中。近著は『グローバル社会に生きる子どものための−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』。
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