
「紫外線」と聞くと真夏の強い日差しを思い浮かべるかもしれませんが、実は5月も紫外線が非常に多いことをご存知でしょうか?春の陽気に誘われて外出する機会も増えると思いますが、しみやしわなどの原因にもなってしまう紫外線対策が必要です。紫外線の多い時間帯はいつなんでしょうか?曇りや朝や夕方も注意が必要なのか、紫外線に迫ります。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
【写真をみる】紫外線に反応して「白」から「紫」に変化するビーズ
紫外線=暑さではない。一日のうち一番紫外線が多い時間帯は?「紫外線」というと暑さを思い浮かべるかもしれませんが、暑さ=紫外線ではありません。気温が心地よくても紫外線はしっかりと降り注いでいます。
気象予報士 森朗氏:
1日のうちで最も紫外線が多いのは正午頃。紫外線は日差しの強さと連動するので、太陽が真上に来るお昼ごろが一番強いです。ちなみに気温はその日差しで空気が暖まって気温が上がるので、気温は午後の方が高くなります。
太陽が真上にあると紫外線が強くなるのですが、朝や夕方も油断できないといいます。
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気象予報士 森朗氏:
朝と夕方、太陽が低くなります。地球の空気を通って紫外線が差し込んでくるので紫外線自体は弱まるのですが、顔にまともに当たったり、目にまともに入ってきたりするので朝や夕方も注意が必要です。
快晴時を100%とした場合、晴れの時ももちろん紫外線は強いのですが、薄曇りでも晴れとほとんど量が変わりません。また雨でも紫外線がまったくなくなることはありません。
紫外線にあたると「紫色」に変化するビーズで実験してみると、室内の紫外線がないところでは白いまま。晴れている日ははっきりと紫色に変化し、霧雨が降る薄暗い日でも薄い紫色に変化しました。
「紫外線」の反射率(照り返し)が強いのはどこ?これからの季節、砂浜や水面が10〜20%と高く、コンクリートも10%とほとんど変わらない反射率です。海水浴や砂浜でのレジャー、お出かけなどの際には、帽子やサングラス、UVカット素材を着用するなど対策が必要です。
気象庁は2005年に紫外線情報の提供をスタート気象庁ではホームページで有害な紫外線の強さがわかる「紫外線情報」の提供を2005年から始めました。有害な紫外線は白内障や皮膚がんの一因とされ、欧米諸国などではすでにこの紫外線情報の提供が始まっており、当時はニュースになりました。
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何かと厄介な紫外線ですが、こんな活用法もあります。
気象予報士 森朗:
紫外線には殺菌効果や消臭効果があるので、晴れた日にクリーニングに出さない冬物や布団、マットレスなどの天日干しをしてみてはいかがでしょうか。