iPhone「マイナンバーカード機能」が実装 病院や薬局でも順次対応へ

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2025年06月24日 12:11  Fashionsnap.com

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 Appleが、iPhoneのアプリ「ウォレット」にマイナンバーカードを追加できる機能の提供を開始した。Appleと日本政府の協力で実現したもので、ウォレットの身分証明書機能を米国外に展開するのは日本が初となる。

 同機能は、マイナンバーカードをiPhone上のアプリ ウォレットに追加することで、対面または一部のiOSアプリで提示できるようになるというもの。iPhone上に追加されたマイナンバーカードを用いて、コンビニエンスストアで公的な証明書等を発行することや、日本政府が運営する行政手続きなどを行えるウェブサイト「マイナポータル」にアクセスすることも可能になる。
 マイナンバーカードをiPhoneに登録するには、本人確認が必要。最新バージョンの「マイナポータル」アプリの「追加を始める」から、カメラでマイナンバーカードの顔写真との照合を行い、マイナンバーカードに関連付けられている暗証番号とパスワードを送信したのち、iPhoneにマイナンバーカードをかざすことで設定が完了する。
 対面で提示する際は、iPhoneのサイドボタンをダブルクリック、またはAppleウォレットを開いて自分のマイナンバーカードを選択し、Face IDまたはTouch IDで認証後、IDカードリーダーに自分のiPhoneをかざすことでカードが表示される仕組み。アプリやウェブで提示する際は、iPhoneの画面上に表示される求められている情報を確認後、サイドボタンをダブルクリックしFace IDまたはTouch IDで承認することで共有できる。
 Appleのジェニファー・ベイリー(Jennifer Bailey)バイスプレジデントは「使いやすく、プライバシーに配慮した方法で機能を実現できたことを誇りに思います。日本はAppleウォレットの交通系ICカードに対応した最初の国であり、昨年には、iPhoneのタッチ決済が提供開始されました。私たちは、iPhoneのマイナンバーカードによってさらにシームレスで安全な非接触の体験をお届けできることを嬉しく思います」と語った。
 平将明デジタル大臣は、「当時の岸田文雄総理大臣とApple社ティム・クック(Tim Cook)CEOのリーダーシップのもと始まった『iPhoneのマイナンバーカード』プロジェクトが、実現できたことを嬉しく思います。現在、人口の8割である約1億人の国民がマイナンバーカードを保有しており、官民の様々なサービスのアクセスが可能になります。国民IDカードのウォレットへの追加実現は世界的にも先駆的であり、同機能を活用し安全で便利なデジタル社会の構築を、一層強力に進めてまいります」とコメントした。
 今後、病院や薬局でも、iPhoneに搭載したマイナンバーカードによるマイナ保険証の提示に対応する予定だという。

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