《渋谷はハロウィーン休みます》
深秋のイベントとして定着してきたハロウィーンだが、近年、路上飲酒や“らんちき騒ぎ”が横行し、負のイメージが拭いきれない。渋谷区は多くの人が訪れることで雑踏事故が起きるおそれがあるとして、今年はさまざまな施策を実施。渋谷のシンボルともいえる『ハチ公像』は“封鎖”された。
「ハチ公像の周りを柵で囲い、その上にシートで覆って周囲からハチ公の姿を見えないようにしていました。この場所を封鎖することで、人の流れを分散させ、過度な密集を防ぐ効果を期待しての施策でしょう。人が密集するスクランブル交差点付近には、警視庁のDJポリスが出動し、交通整理を行なっていました」(タウン誌編集者)
渋谷区はハロウィーンや年末年始に限り、夜間の路上飲酒を禁じていた条例を6月に改正。10月から期間を通年に延ばし、飲酒禁止エリアも拡大していた。
「昨年のハロウィーンで渋谷区は路上飲酒を禁止する対応をとりましたが、逆に規制のない歌舞伎町周辺に人が流入し、路上に多くのゴミが散乱したそうです。そこで今年は渋谷区と新宿区が合同で対策を行いました。それぞれの禁止区域ではアルコールの販売の自粛を要請。これが功を奏し、大きな事故は回避できたそうです」(全国紙社会部記者)
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思ったより人がいなくて寂しい
渋谷区の安全対策課もテレビ番組からの取材で、
「ハチ公像を見えなくするのは大変、心苦しい選択ですが、区としては、ハロウィーン目的で来ないでほしいと考えています。仮装して来ることも、仮装を見に来ることもやめてください」
と答えるなど、渋谷区としてもハロウィーンへの対策を徹底していた。ネット上では、
《人がいなくて悲しい》
《思ったより人がいなくて寂しい。もっと盛り上がりたい》
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といった意見も散見される。
「ひろゆきこと西村博之さんもハロウィーン規制について 《行政や警察が、路上飲酒やゴミが出ない楽しみ方を作るのではなく、若者の新しい文化を潰す事で仕事をした気になっている日本らしい仕草》とX(旧ツイッター)を通して持論を展開していました」(スポーツ紙記者)
マナーを守らず、治安を乱す行為が文化か
このひろゆきの投稿に反応したネットユーザーたちは、
《迷惑かけるのはよくないけど、ハロウィンが日本らしく進化して、新しい市場になりそうだったのに、それをつぶしちゃうの悲しい。うまく盛り上げる方法を考えればいいのに》
《経済効果って結構あるはずなんだよな。共存できる方法を模索出来なかったものか》
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と“経済効果”に注目したコメントも。
一方で、《マナーを守らず、治安を乱す行為が文化というなら、そのような風習は迷惑行為にほかならないのでやめていただいて結構です》
《路上飲酒やゴミが出ない楽しみ方を作ることが大事だと思います》
と例年の騒動を鑑み、批判的な意見も見受けられる。
地元の民間人や駆り出される警察官の苦労を汲んだ形で、ハロウィーンの最適な形を模索していきたいもの。