ブリの対米輸出支援=中国禁輸の継続受け―ジェトロ

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2025年02月09日 09:01  時事通信社

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時事通信社

氷見漁港で水揚げされたブリ=2018年12月、富山県氷見市
 【ニューヨーク時事】日本貿易振興機構(ジェトロ)がブリの対米輸出支援を本格化させることが7日、分かった。東京電力福島第1原発の処理水放出を理由に中国が日本産水産物の禁輸を続ける中、健康志向を受けて和食の人気が高い米国で販路開拓を後押しし、消費の裾野を広げる。

 日系食品商社と連携し、日本産ブリの販売を検討するニューヨークなどのスーパー約10店舗にサンプルを提供する。試食や総菜のメニュー開発への利用を通じて認知度向上を図り、日常的に取引される体制を目指す。レストランにもブリを使ったメニューの採用を働き掛ける。

 日本政府が2023年にまとめた風評対策の予算を活用し、今月中旬から来月まで実施する。

 日本政府によると、米国へのブリ輸出額は24年に228億円と、10年で2倍に膨らんだ。大半がレストラン向けで、家庭にはほとんど浸透していないとされる。ジェトロの担当者は「脂の乗った日本産ブリは消費が伸びる」と期待している。

 中国による日本産水産物の禁輸を巡り、日中両政府は24年9月、規制の緩和で一致した。ただ、先行きは「不透明な状況」(日本政府関係者)で、輸出先の多角化が急務となっている。 

このニュースに関するつぶやき

  • 季節が寒ブリだから脂が乗った刺し身が美味しいよね。アメリカ人も喜ぶと思う。�����ޤ���
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