国民生活センター 1歳児が球形のチーズを食べて窒息死した事故があり、国民生活センターが注意を呼び掛けている。特に乳幼児は、かむ力やせきをする力が弱く、食べ物を詰まらせる危険性があるとして、丸い食べ物は小さく切るなど大人が気を配ってほしいという。
同センターなどによると、神奈川県で2024年8月、1歳男児がキャンディーのように個包装されたチーズを夕食で与えられ窒息。気付いた人がすぐに吐き出させようとしたが出てこなかった。救急搬送され、入院して12日後に死亡した。
全国の消費生活センターに寄せられた情報では、5歳以下がチーズを詰まらせた事故は14年度以降、3件あった。全国の32病院から情報を収集する「医療機関ネットワーク」には多い順にあめ玉、パン、豆、せんべい、グミ、リンゴなどを詰まらせた事故の報告があった。
歯が生えそろわない乳幼児は、かめなかった丸い食品が入って気道をふさぐことがあるという。ブドウやミニトマト、うずらの卵も注意が必要。国民生活センターは「大人が子どもの口からかき出して大事に至らなかったヒヤリハット事故もあった。子どもがよくかんで飲み込むまで目を離さないでほしい」としている。