記者会見する自民党の高鳥修一元衆院議員=14日午後、国会内 自民党の高鳥修一元衆院議員が14日、国会内で記者会見し、立憲民主党の野田佳彦代表から昨年10月の衆院選で「誹謗(ひぼう)中傷」を受けたとして、名誉毀損(きそん)と公選法違反(虚偽事項の公表)の疑いで野田氏を刑事告訴したと明らかにした。1月17日付で新潟県警上越署に受理されたという。
高鳥氏によると、野田氏は昨年10月16日の演説で、高鳥氏について「裏金を作った人。500万円以上の脱税の疑いがある」と発言。高鳥氏は会見で「何の根拠もない邪推だ」と反論した。
高鳥氏は旧安倍派に所属し、政治資金収支報告書に544万円の不記載があった。高鳥氏は「私は事務所の会計責任者が不記載で処理した金に全く関与していない。検察からの事情聴取は不要とされ、捜査対象にすらなっていない」と主張した。
高鳥氏は衆院選新潟5区に自民公認で立候補したが、立民候補に敗れて落選した。
野田氏の事務所は「詳細を承知しておらず、特にコメントはない」としている。