与野党の「選挙に関する各党協議会」であいさつする自民党の逢沢一郎選挙制度調査会長(左から2人目)=14日午後、国会内 与野党7党は14日、当選を目指さない候補が他候補を応援する「2馬力」選挙など最近浮上した選挙関連の問題に対応する公職選挙法改正に向け、国会内で議論した。れいわ新選組を除く6党は、選挙ポスターの品位保持を柱とする改正案を了承。改正案は2馬力選挙について必要な措置を講じると付則に明記した。
改正案を了承したのは、自民、立憲民主、日本維新の会、国民民主、公明、共産各党。20日に改正案を国会に提出する方向で調整する。6党は成立を急ぎ、夏の東京都議選と参院選に品位保持規定などの施行を間に合わせたい考えだ。
改正案は昨年夏の東京都知事選の際にほぼ全裸の女性や風俗店の宣伝を載せた選挙ポスターが掲示されたことを踏まえ、ポスターについて「品位を損なう内容を記載してはならない」と規定。候補者名の記載も義務付け、商品などを宣伝した場合は100万円以下の罰金に処すると定めた。
付則では、2馬力選挙に加え、SNS上などでの偽・誤情報への対策を念頭に「引き続き検討を加え、必要な措置を講じる」と明記した。