
わずかなスペースと2リットルのペットボトルがあれば、一年中シソを収穫できる驚きの栽培方法が話題を集めています。
【動画】なんと年間26回の収穫も可能!?…驚きの栽培方法はこちら
この方法を紹介したのは、YouTubeで家庭菜園の様子を発信する動画クリエイター・みかんぼーや(@mikanbo-ya1987)さん。ペットボトルを使ったシソの水耕栽培動画は80万回以上再生され、1万2000件を超える高評価(執筆時点)を獲得。シソ好きや家庭菜園の初心者から「速攻でチャンネル登録した」「自己流でうまく育たなかったが、この方法に挑戦したい」といった声が寄せられています。
必要なのはペットボトルと窓際スペースだけ
みかんぼーやさん流の栽培方法では、2リットルのペットボトルをカッターで加工し、72穴のプラグトレーを設置。プラグトレーにはお茶パックを入れ、バーミキュライト(土壌改良用の土)を半分くらい入れて、培地をつくります。なお、ペットボトルは藻が発生しないように、ペットボトルはアルミホイルを巻いて遮光します。ペットボトルに水を入れ、プラグトレーの底に水が触れる水位をキープし、シソを育てていきます。
直射日光が1日2時間以上当たる窓際であれば、室内でも春から冬までシソの栽培が可能です。温度管理も重要で、発芽には25〜30度、生育には20〜25度が適しているそう。なお、種は1カ所に5粒以上まき、薄くバーミキュライトをかぶせて発芽を待ちます。
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肥料は液体肥料を週に1回全交換するのが基本で、収穫前の3日間は水に切り替えると、より自然な風味に仕上がります。日照不足による徒長を防ぐため、日光の差し方に応じて、春夏は東側・秋冬は南側の窓際に置くとよいといいます。
適切な管理をすれば、年間26回の収穫も可能。春と秋に種をまくことで、常にシソが楽しめる状態に保てます。
「びっくりするほど収穫が出来るのでもうスーパーで買う必要はありません」(みかんぼーやさん)
寒い季節でも育つ?秋冬栽培の工夫
秋冬の栽培では、9〜10月に種をまくのが目安。夜間に室内の光が当たる場所に置くと、植物が「春」と錯覚して花芽をつけにくくなり、長く収穫が楽しめます。ただし、ハダニやカビの発生には注意が必要です。
また、シソの実を収穫する場合は「9月中旬〜下旬が目安。早すぎるとプチプチ感がなく、遅すぎると硬くなってしまうため、収穫のタイミングも重要」と、みかんぼーやさんは注意を促しています。
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シソをおいしく楽しむ活用法と保存術
みかんぼーやさんは、収穫したシソを最大限に楽しむアイデアも紹介しています。
「シソといくつかの食材を混ぜるだけで美味しい自家製ドレッシングができますよ!」(みかんぼーやさん)
【自家製シソドレッシングのレシピ】
● しそ:10枚〜20枚(細かく刻む)
● 砂糖:小さじ4
● 酢:小さじ4
● おろしにんにく:少々
● 醤油:大さじ3
● オリーブオイルorごま油:120cc
● 白ごま:適量
さらに、収穫たシソを近所の人と分け合うアイデアも。「フリーシソ」と称して、フェンスにシソを設置し、近所の人が自由に持っていけるようにした取り組みも紹介。地域で分け合う楽しみも、この家庭菜園の魅力のひとつです。
Q&Aでさらにわかる!シソ栽培の疑問
――最低限どれくらいのスペースが必要?
「ペットボトルを置けるスペースがあれば十分です!窓枠のちょっとしたスペースでも栽培できます」(みかんぼーやさん)
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――失敗しないために最も重要なポイントは?
「日照環境です。家庭菜園で失敗する要因として特に多いのが日当たりですね。光が不足すると徒長しやすく、栽培が難しくなります」(同)
――シソ以外のハーブも家庭で育てられる?
「バジル、ローズマリー、カモミール、エゴマなどが育てられます。バジルは室内でも育ちますよ!」(同)
必要な道具もスペースも少なく、1年を通じてシソが育てられるこの方法。家庭菜園初心者にとっても手軽に挑戦できる選択肢として、今後ますます注目を集めそうです。