ノーベル平和賞の授賞式を来週に控え、日本被団協が会見を行い、核兵器の廃絶へ「大きな運動が起こるきっかけになってほしい」と語りました。
授賞式は来週10日、ノルウェーのオスロで開かれ、登壇する代表委員3人のうち、長崎で被爆した田中煕巳さん(92)が演説を行います。
田中さんは、被団協の歴史や自身の被爆体験を語る予定で、核兵器の廃絶へ「ひとつ前進する足がかりにしたい」と話しました。
日本被団協 田中煕巳 代表委員
「原爆の被害が人間にどういう被害を与えるかということについては、よく知られていない。ヨーロッパにも大きな運動が起こるそのきっかけになってくれれば」
また、2日現在、代表団の渡航費を募るクラウドファンディングに目標額の3倍を超える支援が集まっていて、日本被団協は「大きな励ましになる」と感謝を述べました。
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現地では関連行事のほか、学校での被爆証言などを通じて若い世代にもメッセージを発信する予定です。