就任記者会見に臨む日本生産性本部の小林喜光会長=11日午後、東京都千代田区 日本生産性本部の会長に11日就任した小林喜光氏(78)は同日、東京都内で記者会見し、「人工知能(AI)時代にふさわしい形に日本を改造せねばならない」と述べ、政策提言などに力を注ぐ考えを示した。11年間会長を務めた茂木友三郎氏(キッコーマン名誉会長、90)と交代した。
小林氏はデジタル技術の急速な進展や、トランプ米政権の関税政策など経済を取り巻く不確実性が高まっていることを踏まえ、経済のプレーヤーには「前例のない変革に即応できる姿勢」が必要だと指摘した。
1970〜80年代まで欧米を上回る勢いで上昇した日本の生産性が90年代以降、停滞したことを受け、小林氏は「成長とイノベーションに本気で挑む心の転換が重要だ」と訴えた。

記者会見後に握手する日本生産性本部の小林喜光会長(右)と茂木友三郎前会長=11日午後、東京都千代田区