連休後の釣り場に行くとマナーに欠けた一部の釣り人たちの痕跡が……。犠牲となった魚たちの救命を試みた記録がYouTubeに投稿されました。動画を通しての問題提起も反響を呼び、記事執筆時点で34万回以上再生され、8600件以上のいいねを集めています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」を運営する「もりぽこ」さん。生き物やアクアリウムのすばらしさを発信しており、以前にも釣り人が捨てたフグを保護して飼育する様子や、ヘビや猛きん類のエサ用として売られていたハツカネズミを飼育する様子が話題になりました。
今回は連休後の釣り場で、ゴミ拾いと捨てられた魚の救出を行います。もりぽこさんによると、ゴールデンウィークなどの長期連休時は釣り場がにぎわう反面、モラルに欠けた人がゴミや釣った魚を放置しているケースが多いとのこと。
実際、釣り場を少し歩くと2匹のクサフグを発見します。どちらもすっかり乾燥しており、海水に浸けてみましたが蘇生できませんでした。
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フグが捨てられる理由は、釣りにおけるいわゆる“外道”であるため。海へかえしても再度仕掛けに食いついて狙っている魚を釣りにくくなるので、陸に放置されてしまいます。有毒で食用としての利用価値がないのも理由の1つです。
さらに場所を移動すると、8匹ほどのフグが落ちている場所を発見。ほとんどは乾燥していましたが、息のあるフグを発見したのでバケツに海水をいれて放してみると……、なんと泳ぎはじめました。
他のフグも入れてみて、エアポンプで空気を送り込むと最終的に5匹が復活。死んでいたフグは海へ還し、復活した5匹も海へリリースしました。
小さい個体については「飼ってあげたい」とした上で、すでに飼っているフグがいて一緒に飼うとケンカする習性があるため、海にかえすのがベストと判断したそうです。
動画の最後でもりぽこさんは、「こうやって映像に残すことで、少しでも捨てられるお魚たちが減るといいですね」と思いを語りました。動画の概要欄では、釣った魚はリリースするか持ち帰るよう訴えかけています。
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釣り場に捨てられた魚の救命活動に対し、「素晴らしすぎる」「助けてくれてありがとう……」「海に戻してあげたとき『ありがと』って顔してたね」「生きてた子たち、元気に泳いで行って良かった!」「フグが動いた時、思わず『アッ! アアッ️』って声出ちゃったわ」「海に戻してもらった瞬間、泣いちまったよ ありがとね」「こんな素敵な人尊敬です」というコメントが寄せられています。一方で釣り場に魚やゴミを捨てていく人への憤りの声も多く上がっていました。
もりぽこさんによる生き物やアクアリウムの動画・情報は同チャンネルの他、Instagram(@emas_channel)とX(Twitter/@emas_channel)でも発信しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」
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